解決策

1. 着心地が悪いパターン

見た目の可愛さやデザインだけでなく、裏から触ってみてチクチクしないか、刺繍やアップリケがついている場合、裏地に響いていて皮膚に触れていないかなど、ママの手で確かめてみましょう。

また身体にあっていない窮屈な動きにくい服、ダボダボの服も遊ぶとき自由に身体を動かせず、子どもにとっては嫌な服になります。

2. 親に押し付けられること自体が不快なパターン

子どもは自分の意思で選んだものを着たいのです。けれども、その日の気温によりそぐわない服もありますよね。

そんなときは、3~4着、その中でどれを選んでも問題のない選択肢を与えましょう。「自分で選ぶことができた」ことですんなりと着てくれます。

3. 皮膚感覚が過敏な子のパターン

筆者の息子は自閉症で過敏性があり、「この感覚を得られないとダメだ」という服がありました。ちょっとでもデザインが違うものは断固拒否したので、100cmの服を買ったら110、120cmと全く同じものを買い置きしました。

その中で衣替えの時期はとても困りました。夏になると「しばらく長袖だったのに、どうして半袖?」と拒否しました。

そんなときは、かなり暑いですが、長袖の上に半袖を着せて重ね着させました。

息子は「暑さに耐えてもいい、いきなり半袖を着せられるよりもマシ」と思っているようでした。

そして、数日かけて長袖を取り上げていくのです。こうして無事、半袖になってくれます。

お互い一歩譲るのです。発達障害の子を持つママ友に聞くと、結構これで困っている人は多く、衣替えの季節は皆さん、ブルーになるようです。

子どもでも「おしゃれ」と「身だしなみ」の区別をつけさせよう

友達の結婚式に子連れで招待されたとき、いつものTシャツとジーパンを着るのは、TPOをわきまえない格好で、相手にも失礼にあたります。

おしゃれと身だしなみは違います。“おしゃれ”とは自分がそれを着ていて気分がよくなるもの、“身だしなみ”は周りの人に不快感を与えないものです。

幼いうちから出かける場所によっては、“自分が着たい服ではなく、相手に合わせた服装をする”、つまり“身だしなみを整えること”を体験させましょう。

外食時は改まった服装をする、親戚の法事に行く、年始の挨拶に行くときは普段着で出かけない等の経験です。

まとめ

子どもがお気に入りの服を着たがるのは、それを着ていることで精神的に安定するからです。私達大人にもそんなことってありませんか。気に入らない服を着て出かけると、気分も下がってしまいます。

同じ服ばかり着たがる時期はそんなに長くは続きません。「何とかその服を止めさせたい!」その親のこだわりを止めた方がいいかもしれませんね。