「前に付き合っていた子は、すごく優しい子でした。

自分よりも他人を優先してしまうような子で、そんなところに惹かれて付き合い始めたんですが…。

日常生活で、少しモヤモヤするようなことってありますよね?

俺は性格がはっきりしている方なので、例えばそれが友人関係のことだったとしても、『それは嫌だ』とはっきり言える方なんですが、彼女は優しすぎてそれが言えない子でした。

いつも『別にいいんだけどね』と自分を納得させていて、そういう他人を優先するようなところが好きでした。

でも、そんないいところもマイナスになってしまうこともあるんだな、とある日気づきました。

ケンカになった時に、お互いの考えが真逆すぎて、理解ができなかったことがありました。

育ってきた環境も違いますし、価値観や考えが違うのは仕方のないことなので、歩み寄るしかないのですが、なんとなくスッキリしないケンカでした。

その時、『もういいよ』と彼女が言ってくれたので、『じゃあ仲直りしよう』と言ったら、明らかに彼女の顔が曇って。

俺は、あれ?もういいって言ったよね?って思ってしまいました。

その後もケンカになるたびにそんな感じで、ひどい時は『そういうことじゃないんだけど。でも言っても仕方ないし、もういいよ』と言われることも。

全然もういいよ、じゃないのに、無理して『もういいよ』って言われるのは理解できないです(笑)」(31歳/不動産関連)

自分と全く同じ価値観や考えを持っている人間はいない、ということは頭ではわかっているのに、大好きな彼氏に自分の考えを理解してもらえない状況に陥ると、諦めたくなってしまう気持ちはよくわかります。

しかし、男性は言葉を額面通りに受け取りますので、そこで「もういい」と伝えてしまうと「もういいんだ!」とそれまでの問題が解決した、と認識します。

終わりが見えない話し合いはしんどいものですが、2人の未来を考えてみれば、納得をしていないのに納得したふりをするのは結果的には良いことではないのではないでしょうか。

アパレル、広告代理店勤務を経て、ライターに。自分や友人の経験をもとに恋愛記事をメインに執筆中。好きなものはファッション、美容、映画。ディズニーリゾートの近くで生まれ育ったため、ディズニーリゾートに行くことがストレス発散法なディズニー女子。