「筋トレをするときは鍛えたい筋肉のことだけに集中しがちです。でも実際に意識してほしいのは関節がどう動いているのか、ということ。関節を動かすためには筋肉が必要です。筋肉の使い方がおかしいと、関節も本来とは違った方向にねじれてしまいます」

出典(『ヘタ筋トレ -失敗しようがない!-』)

森さんによると、たとえばスクワットを行う際は股関節の動きに集中することが重要。スクワットは脚やお尻を鍛えられるトレーニングですが、多くの人が股関節を内旋した状態でスクワットをする傾向があり、鍛えたい部分が十分に刺激されない結果に終わってしまっているそう。

「内旋してしまうことで、骨盤より前に太ももの骨が出てしまう状態になり、太ももの前ばかりに筋肉がついてしまうのです。股関節の外旋を意識すれば、正しく股関節が使われて、お尻の筋肉が連動しやすくなります」出典(『ヘタ筋トレ -失敗しようがない!-』)

そうそう。ランニングってお尻の筋肉が使えているかどうかが大切なんですよね。脚だけに頼った走りは疲労蓄積のもと。

脚をスムーズに使っているランナーは、お尻の筋肉をきちんと使えている人たちです。

正しい筋トレのコツを抑えることは、正しいランニングフォームを身に付けることにつながります。筋トレの回数をとにかく増やそうとしたり、筋肉を刺激するために負荷を強くしたりする前に、まずは関節や体幹を正しく使えているかを確認!

同書では写真や漫画と一緒に、筋トレが苦手な人が陥りがちな間違った方法も紹介しています。全身が映る鏡の前で筋トレしたり、家族や友人に見てもらいながら動きを確認すると、関節などの動きを細かくチェックできそうです。

トレーニング時はやる気が満ちて、細かい動作の確認を怠ってしまいますよね。しかし自分で思っている以上に体にはクセがついていますので、念入りに体の動きを修正することが大切です。アドバイスを参考にしながら正しいトレーニング方法で筋肉を鍛えていきましょう!