東京の悪口を言うさまざまな理由

僕にとって幼いころからよく見た東京悪口の構造をまず解説しましたが、もちろんほかにも理由はたくさんあります。

代表的だと思われるものを図示しました。それぞれについてカンタンに触れていきましょう。

 

●東京を否定することで自分を肯定したい

前述の地元ナショナリズムもこれに含まれます。

今の自分の状況を肯定するために東京を否定する、悪口を言うパターン。東京在住の地方出身者にもたまに見られる構造です。

人生に絡みついているので、妙に根の深いものです。

 

●嫉妬、僻み

東京の「日本の中心」「世界的な大都会」という部分を僻んで悪口を言うパターンです。

いかにもイメージ通りの田舎者!という感じですが、実際にはそんなにいません。ただ大阪愛が暴走した大阪人の中にはたまにいました。

 

●悪口を言うことで「通」ぶりたい

何かにある程度詳しくなると、軽くけなして「よく知ってる感」を出したいのが人間というもの。悪い部分も知ってるよ俺ぁ、というワケです。

上京して半年~3年くらいの地方出身者によく見られます。基本的にかわいいものですが、ずっとやってるとやかましいです。

 

●愛ゆえに

愛しているが故に言いたくなることもある…。もっとよくなって欲しいから…かわいさ余って憎さ100倍だから…。そういう気持ちで悪く言っているパターンです。

単純な悪口ではなく、批判と言えるかも知れません。

 

●本当に嫌い

もう東京が本当に嫌いなパターンです。

何があったのか、はたまたなかったのかは分かりませんが、とにかく東京が大嫌いな人です。

東京ばな奈を食べると死にます。

 

大雑把ではありますが、代表的な理由を紹介しました。

しかし僕は理由はどうあれ、悪口を絶対言ってはいけない、東京様を悪く言うんじゃねえ馬鹿野郎!

と言いたいのではありません。


東京の悪口をやたら言う人のやかましさ、病理は悪口を言う理由だけにあるのではないのです。

それは「東京の悪口なら言ってもいいと思っている」点にあるのです。