2021年より、ついに本格始動したMCUフェーズ4。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ワンダヴィジョン』で描かれた『アベンジャーズ/エンドゲーム』="指パッチン"後の世界は、今どうなってる?
マニアから見た「MCUフェーズ4の今とこれから」を、解説します。
MCUは、"指パッチン"の後を描くフェーズ4に突入!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、サノスに消された半分の人々が戻り、めでたし、めでたしな雰囲気で、幕を閉じたフェーズ3。
フェーズ3の最後を飾った『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でも、その後の世界が描かれましたが、あくまでいち高校生の周りの出来事がメインであり、世界情勢がどうなっているかまで、詳しくは判明しませんでした。
時系列はどうなってる?
"指パッチン"後を描いたMCU作品は、現在3作あります。
『ワンダヴィジョン』が、およそ2週間から1か月後の出来事。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、半年後。
そして先に公開された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、なんと8ヶ月後!
まずはピーターの喪失感や葛藤と共に、アイアンマンがいなくなった世界を高校生の視点から見せておき、世界情勢や巨大組織が絡んだ、"本当の指パッチンの影響"を、遡る形で描いて行く。
正直、サノス以上の敵はいないだろうし、これ以上何を描くの?と思っていたフェーズ4の「本気度」に、度肝を抜かれました。
『ワンダヴィジョン』で描かれた、混乱と喪失
先述の通り、『ワンダヴィジョン』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』直後の物語です。
エピソードが進むにつれ、どんどん種明かしがされて行き、めでたしだった"指パッチン"が、大きな混乱を引き起こしていたことも明らかになりました。
病床の母に付き添っていた、あるキャラクターが指パッチンの犠牲になり、戻ったら母が亡くなってしまっていたり。
消されずに済んだキャラクターからも、「残されていた5年間は地獄だった」なんて台詞があったり。
ワンダも、ヴィジョンを失った直後に消され、復活してサノスを倒したはいいものの、結局再会はできず…。
バラバラになった、ヴィジョンの残骸と対峙する事になるなど、5年の間に何かを失った人々の、悲痛な想いが描かれていたのが、印象的でした。
とは言え、消されていた人たちもサクッと元の職場に戻り、もちろん人間関係やメンタル的な問題はあれど、世界情勢的には、そこまでの影響があるようには感じられませんでした。
ヘックスという狭い世界に、絡んでいる組織も2,3ほどなので、あえて世界が抱える問題までは、明らかにされていなかった感じですね。