佐伯、尾関がアヤメくんを演じるとしたら!?
――ところで、黒羽さんはアヤメくんを演じるにあたって、どんなふうに役作りをしていったんですか。
黒羽:アヤメくんはつかみどころのない人。それをどう表現したらいいのかなと思って、最初は悩んでいたんです。でも、そういえば子どもってあまり考えずに物事に向かっていくなと思って、そういうやり方がいいんじゃないかと思ってやってみたらそれがハマりました。
――そうでしたか。ちなみに佐伯さん、尾関さんがアヤメくんを演じるとしたら、どうなりそうですか?
佐伯:僕はアヤメくんみたいに母性本能をくすぐる役が一番苦手かもしれないですね。何を考えているのか分からないというのは想像できない。今、質問されて、初めて「僕がアヤメくん役だったらどうしよう」と思いましたもん。
黒羽:でもそれはそれで見てみたいよね。
佐伯:僕は結構いろんなことについて考えがちだから、そういうことを捨てて、フラットにそこにいるっていうことが、たぶんアヤメくんに一番必要なこと。それは簡単そうに見えるけど、難しいんです。カメラが回ってる前で、主役として麻璃央くんは自然とボケっとしてられる(笑)。
黒羽:ほめられてんだか、けなされてんだか分かんない。
佐伯:それはすごいことなのよ。それはあなたの天性のものだと思うし。
黒羽:ありがとう。
佐伯:でもさ、作り手としては肩の力を抜いてやってほしいと思うと思いますよね。適当にやってくれた方が面白かったりするときもあるじゃん。だからそれ、すごいことだと思うよ。
黒羽:なんか俺、あんまり喜べない(笑)。
佐伯:今、自分に一番欲しいものをお前は持ってるよ。
――じゃあ佐伯さんはもっと違う面を見せていきたい、と?
佐伯:あまり何も考えずにナチュラルに、麻璃央くんのように自分らしさをさらけ出せるような感じになりたいですね。
――尾関さんはどうですか?
尾関:「おっぱい触らせてもらっていいですか」を、麻璃央のように下心なしで言えないっすね。顔がニヤニヤしちゃいそうだし。それを消すところから始めますかね。
――三人三様のアヤメくんになりそうですね。