舞台と映像作品へのアプローチの違いとは?
――皆さんは2.5次元の舞台を数多く経験していますが、舞台と映像作品の一番の違いは何だと思いますか?
黒羽:舞台だと感情をこめやすいですが、映像は撮影順がバラバラだから、作品全体を把握していないとやりづらいですね。あとは時間との勝負。決められた時間内に撮り切らなくちゃいけないから、NGが続くとスタッフさんの顔が怖くなっていく(笑)。
佐伯:舞台は長い稽古期間があって、演じている間はお客さんと時間を共有し、見てる人の気持ちを感じることができます。でも、麻璃央くんも言ってたように、映像は撮影順もいきなり終盤のあたりからということも多いので、そういう点は難しいですね。
尾関:僕は、映像は気持ちの切り替え方が違うのかなと思いました。
――役作りについてはどうでしょう。
黒羽:根っこの部分は変わらないと思います。2.5次元はアニメのキャラとか、ひとつの正解のようなものが出ていて、はっきり比較されるものがあります。でも『アヤメくん』は生身の人間で、いちから自分でアヤメくんという人物を作ることが大事かなと思いました。
――今回のアヤメ役のキャスティングのきっかけのひとつは、去年出演した舞台『歌姫』(作・演出/宅間孝行)だったようですね。
黒羽:転機になった舞台ではありますね。この世界で長く活躍する役者さんたちと一緒に仕事ができたことは、自分にとって刺激になったと思います。
――ところで『アヤメくん』では、骨に興味のある椿が「あなたの骨、見せてよ」とアヤメに言うシーンが出てきます。皆さんが女性に言われてうれしい言葉を教えてください。
尾関:第一印象、見た目怖いと言われがちなんですけど、話してみると意外とそうでもないみたいなことですかね。
――ギャップ萌えですね。黒羽さんはどうですか。