撮影:小林裕和

俳優として、そしてアイドル・B2takes!のメンバーとしても活躍する小澤廉さんが、写真家・小林裕和さんのプロデュースによって復活したフォトブック『月刊』シリーズに登場! 『月刊 小澤廉×小林裕和』が2017年2月23日に発売されます。

ミュージカル『薄桜鬼』の藤堂平助をはじめ、『ダイヤのA The LIVE』の沢村栄純、『おそ松さんon STAGE ~SIX MEN´S SHOW TIME~』の十四松、『あんさんぶるスターズ!on stage』の明星スバルなど、明るく笑顔が印象的なキャラクターを演じることが多い小澤さん。

しかし、今回の写真集で切り取られた表情は今までの小澤さんのイメージと少し違うクールなもの。その意味とは? ステージで見せているキラキラとした笑顔の裏に秘められた、今の年齢だからこそ見える“ゆらぎ”が、そこにはありました。

また、小澤さんが出演する来年1月放送のTVドラマ『男水!』についても話を聞いてきました! 写真は小林裕和さんの撮り下ろし!

フォトギャラリー【撮り下ろしフォトギャラリー】お茶目、クール、いまの小澤さんがギッシリ詰まった撮り下ろしです!
  • 撮影:小林裕和
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若者の大人になりきれていない部分を表現したかった

――写真集『月刊 小澤廉』のテーマを教えてください。

小澤:テーマは、“現代社会への不満をぶつけた若者”ですね。

――すごく意外な社会派のテーマですね。では、小澤さんが日本社会に不満がある若者ということでしょうか?

小澤:なんかまだ大人になりきれていない自分がいる中で、「これはおかしいだろ」とか納得できない部分があるんですよ。わかりやすく言うと、遅刻は許されないのに、残業はいつまでも許されるとか。そうしないと仕事が回らないのかもしれないですけど、でも「それはおかしいな」って思いますね。

「これが社会の仕組みだから」って言われるのがすごく嫌で。その仕組みを作ったのは上の世代で、それを僕らは自分の意志で選んできたわけではないので、合わせる義理がないというか。

そんな若者の大人になりきれていない部分、ピュアな部分を写真で表したいなって。ぶつけている不満とか、そういったものを表現したのが、スーツの上着を脱いで水の中で叫んでいる写真に繋がっています。今回の写真集のテーマとしては、全体的にそんな感じですね。

『月刊 小澤廉×小林裕和』より

――今までの小澤さんとは違った一面をみせた写真集に仕上がっているイメージです。

小澤:どちらかというと、カワイイなって見られがちな役をたくさん演じさせていただいているんですけど、僕はプライベートだとすごく静かなんですよ。気を許した人たちが周りにいると、その人たちが話しているから別に自分は話さなくてもいいや、って傍観してしまうような性格なんです。

明るい役を演じているときは、お客さんを楽しませるためにやっているので、別に無理をしているという意識もなくて。でもプライベートになると、写真集のようにクール系なんです。

僕は気を抜いているときが一番カッコよく映るって言われるんです。そういった素の部分の小澤廉がでている写真集です。

――では、オフの小澤さんに近い表情が詰まった写真集になっているんですね。

小澤:そうですね、裸のカットもあるし。この撮影も楽しかったです。横浜のホテルで撮影したんですけど、キレイなシャワー室で撮って。下は自分のパンツを穿いているんですけど、それが見えないようにギリギリまで折って撮りました。小林さんと2人になるとかそういう気遣いはまったくなく、スタッフ全員に見られている中で(笑)。

――スーツのカット以外にも特にメッセージ性の強い写真はありますか?

小澤:太鼓のシーンもストーリー的に同じようなものを表現しています。太鼓のシーンはは、衣装がすごく凝っていて。「雷神で太鼓を叩いているところを撮りたい」と小林さんに話して実現させていただいて、本当に楽しい撮影でした。

最後のカットでジャンプしてババン!って太鼓を叩いているんですけど、あれは自分の跳躍力に自信があるし、常識を突き破っているという面では表現したいことだったので、最後の方で「ジャンプしているところを撮ってください」と頼んで。なかなかうまくいかずに時間をかけたんですけど、“常識を突き破る”という作品への想いが特にギュッと詰まっている1枚になっています。

『月刊 小澤廉×小林裕和』より