1月ドラマ『男水!』「小澤のアップが見られます(笑)」

撮影:小林裕和

――2017年1月22日より、日本テレビほかにて放送される、高校水泳部の青春を描くTVドラマ『男水!』に平光希役で出演されます。小澤さんにとって、『男水!』は『仮面ライダー鎧武』以来の連続ドラマですが、撮影の感想を聞かせてください。

小澤:『仮面ライダー鎧武』は、この業界に入って2、3か月で奇跡的に決まって、演技のいろはもわかっていない状態だったので、終わってから振り返ると悔しい想いばかり残っていたんですよ。

『男水!』も初日はガチガチに緊張していたんですけど、楽しく出来たし、もっとドラマの撮影をしたいなって思えました。大変な部分も多かったけど、楽しい部分や新たなやりがいも見えてきました。

実は僕、『ウォーターボーイズ』がめちゃくちゃ好きで、高校生の時に全部のクラスを回ってウォーターボーイズを一緒にやってくれる人を26人探して。先生に猛反対されながらもなんとか実現させたんです。

『男水!』は、学園ドラマだしプールを使う水泳が題材じゃないですか。『ウォーターボーイズ』に近いニオイもする。しかも同年代の人たちと一緒にやっていたから、青春を感じることも出来たし、本当に楽しい現場でした。

――小澤さんが演じる役についても教えてください。

小澤:僕は、主人公とは別の強豪校に通う平光希という役で、背泳ぎの選抜メンバーです。2年生で、3年生を抑えて選抜メンバーに選ばれた努力家なキャラクターですね。

人と人との壁を感じないというか、人の心にズカズカ入っていく天真爛漫でフレンドリーなキャラ。でも観察力がすごくて、「今コイツはこんなことを思ってるだろうな」とか、ピンとアンテナを張っているんですよね。人を操るのが得意なので、光希が性格悪かったらとんでもない方向にいったんだろうなって思うくらい観察力がすごい。人をコントロールするのが上手いキャラクターです。

撮影:小林裕和

――演じることによって、小澤さんも光希の人をコントロールする能力を身につけることが出来ましたか?

小澤:僕は出来ないですね(笑)。感情が顔にすぐ出るんです。裏表を作ることが苦手で。

でも、平光希もいつも明るく振る舞っているんですけど、感情をぶつけるシーンもあるんです。溜め込んで溜め込んで……、だけど伝えなきゃいけないことはどうしても伝えたい、という気持ちは、僕とちょっと似ていると思いました。僕は溜め込んで我慢して顔に出すんですけどね(笑)。

――水泳は得意なんですか?

小澤:幼稚園年中から小6までやっていたので、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロールの4種類は泳げます。でも背泳ぎはとても苦手だったんですよ、鼻に水が入るから嫌いだったんですよね(笑)。

――泳ぎを上手く見せるために、どんな苦労がありましたか?

小澤:フォームがキレイにならないと、映像も美しくなくて。しかもフォームがキレイじゃないと、(水中を)進むスピードも遅くなるんです。フォームがキレイになるとこんなに速く進めるんだ!今まで僕はただただ速く泳ごうとしてあがいていただけだなって、『男水!』の稽古で気付かされました(笑)。

――今回の撮影のために体は鍛えたんですか?

小澤:いや、あまり鍛えてないんです。原作のマンガだと、平光希は少し華奢に見えたんです。『FAIRY TAIL』のリオンのときはバッキバキに鍛えたんですけど、僕は肩幅があるから、これ以上鍛えたら平光希の雰囲気から離れちゃうかな、と思って。

――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

小澤:フレンドリーな中に切磋琢磨していく雰囲気があって、気を抜いていたらふるい落とされるような環境でしたね。馴れ合いじゃなくて、「俺はお前より目立ってやるぞ」って気持ちは持ちつつ、いじったりいじられたり、笑顔が絶えない現場でした。

――ドラマ『男水!』では、舞台とは違う、どんな小澤さんの一面が見られますか?

小澤:とりあえず、小澤のアップが見られますね(笑)。80インチの4Kテレビとかで見たら、「あ、小澤けっこう毛穴あるやん」、「二重の幅、ちょっと違うんだね」とか。

――今まで見えなかった細部まで見ることができますね!

小澤:舞台だとちょっと遠いですからね。ドラマでは上半身が裸のシーンもあるので、筋肉も見てもらいたいです。