『映画 太陽の子』 ©ELEVEN ARTS Studios/2021「太陽の子」フィルムパートナーズ

主演・柳楽優弥、有村架純、三浦春馬が共演し、”日本の原爆研究”を背景に、時代に翻弄された若者たちの姿を描いた『映画 太陽の子』が8月6日(金)に全国公開される。

この度、ハリウッドのスタッフたちが作品を語るフィーチャレット映像が公開された。

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  • アロン・ピーク
  • ニコ・ミューリー
  • マット・ヴォウレス
  • ピーター・ストーメア
  • 『映画 太陽の子』 ©ELEVEN ARTS Studios/2021「太陽の子」フィルムパートナーズ

日米スタッフのタッグで描く青春グラフィティ

太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる“日本の原爆研究”。本作は、その事実を基にした青春グラフィティ。監督・脚本は、『青天を衝け』の黒崎博。

柳楽、有村、三浦、そして田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也、ピーター・ストーメアがキャストとして参加した。

黒崎監督の「もっとほかの国の人たちとも、たくさんこの映画を共有したい」という思いから、本作はキャストのみならず、日米スタッフのタッグが実現。

音楽には『愛を読むひと』のニコ・ミューリー、サウンドデザインに『アリー/ スター誕生』のマット・ヴォウレスと、ハリウッドスタッフが参加。

さらに主題歌を福山雅治が担当し、バラード「彼方で」で物語を彩る。

貴重な舞台裏収めたフィーチャレット映像

本作は、東京・京都で撮影、ニューヨークで音楽を作り、トロントでナレーション録音を敢行、最後にロサンゼルスで仕上げられた。

公開されたフィーチャレット映像は、その舞台裏をとらえたもの。ミューリー、ヴォウレス、カラリストのアロン・ピーク、ストーメアの姿が映し出される。

ニコ・ミューリー

ミューリーは、「エキサイティングなのは、1940年代が舞台であっても、作り方や見え方、全員の繋がり方が驚くほど現代的だ。曲を書くのは難しかったけどそれだけの価値はあったと思う」、ヴォウレスは「脚本にワクワクし、とてもいいアイデアだと思った」、アロン・ピークは「この映画をアメリカ人に勧めたいね。防御や告発の視点ではない、とても清潔で無垢な視点だ」と、それぞれが強く惹かれたのは物語だったと語る。

アロン・ピーク

そして、ハリウッド映画などを多く手がけてきたマットは、「本作はハリウッドアクションとは大きく異なり、全てが小さなディテールの積み重ねだ」と本作のサウンドについて説明し、アロンは「ベースはあくまで自然だった。できるだけ自然で正確な感覚を心掛けた」、ニコは「3人の表情を見つめ、彼らの物語に触れるリアルな感覚がある。作曲家として素晴らしい機会に恵まれた」と明かしている。

マット・ヴォウレス

プロデューサーのコウ・モリも、「最初こそ距離感のあったアメリカのスタッフたちが、黒崎の情熱と才能に刺激されて、圧倒的な熱量を惜しげもなく放っていく姿に心を揺さぶられた」と振り返る。

また、日本では『アルマゲドン』『ジョン・ウィック:チャプター2』などで知ら得る名バイプレイヤーのストーメアは、本作でアルベルト・アインシュタインの“声“役で出演。

当初はスケジュールに空きがなく、監督は一度は諦めかけたというが、突然「明日、トロントに来てくれるなら」と提案されたことで、急遽トロント行きを決行。

一切の妥協のないアフレコ現場で、「何度も『もう1回、もう1回』とリテイクするので、だんだん『どうなってるんだ』という空気になりました(苦笑)。でも繰り返していくうちに、彼らも火がついて、逆にアイデアを出してくれたり、良いテイクがどんどん出てきました」と、黒崎が振り返っている。