まず、柔軟性は静的柔軟性と動的柔軟性の2種類に分けられます。
静的柔軟性とは、関節可動域を指し、身体の柔らかさに関わる柔軟性。長座体前屈や前後開脚ができる人は静的柔軟性が高いといえます。静的柔軟性を高めることで、怪我の予防や疲労回復につながります。
動的柔軟性とは、関節可動域における動きやすさを指し、運動におけるしなやかさや動きやすさに関わる柔軟性。動的柔軟性を高めると、スポーツのパフォーマンス向上につながります。
柔軟性は骨格構造と軟部組織(筋組織・筋膜・腱・靱帯・関節包など)によって、ある程度決まってきます。
特に静的柔軟性は、先天的な要素で決められる部分が多く、努力で変化しにくいのが特徴です。一方、動的柔軟性は努力次第で変化させられます。
動的柔軟性を高めるには、筋組織・筋膜・腱の柔軟性を高めるストレッチングが効果的。運動前のウォーミングアップとして取り入れられる動的ストレッチのような、筋肉を刺激して温めるストレッチがおすすめです。
(参考:厚生労働省e-ヘルスネット「柔軟性」)
加齢は人間にコントロールできるものではありません。しかし生活習慣はある程度自分自身でコントロールできますよね。自分で体のコントロールできると、運動面だけでなくメンタルにもポジティブな影響があるそう。
「一番身近な存在である身体の状況を知覚・把握し、その変化を感じ、コントロールできる感覚を養っていくことで、生活で起きる出来事の成功・失敗の原因の置き場所(「ローカス・オブ・コントロール」と呼ばれます)を、”適切に”自分自身に置くことができます。」出典(『メンタル体操 1日5分で心も体も軽くなる「すごい運動」』
まず、体の衰えの中でも自分の努力次第で改善できるものと改善が難しいものに整理整頓しましょう。現実的な目標に心を向け、しっかりと体を動かしていけば、カチコチになっていた体も柔らかくなるに違いありません。
元気な体とこころをキープするためにも、動的ストレッチによる動的柔軟性アップなど改善しやすいものからチャレンジし、しなやかな体を目指してみてください。