運動をしていると、呼吸の重要性に気づかされますよね。酸素をしっかり取り込むことでパフォーマンスは上がり、脂肪燃焼効果アップも期待されると考えられています。
スポーツの種目によっては鼻呼吸が推奨されているものがありますが、鼻呼吸を苦手とする人は多いものです。特に鼻炎の人にとって鼻呼吸は至難の業といえるでしょう。
国内の調査『日本のアレルギー疾患はどう変わりつつあるのか』によると、成人のアレルギー性鼻炎の有病率は、4〜5割という結果になりました。
特に多いのがアレルギー性鼻炎で、スギ・ヒノキ花粉による花粉症患者が大きな割合を占めているそうです。(参考:『厚生労働行政推進調査事業補助金(免疫アレルギー疾患政策研究分野)アレルギー疾患対策に必要とされる大規模疫学研究に関する研究』)
日本の大人の半数近くがアレルギー性鼻炎に悩んでいるとすると、スポーツを楽しむ人の中にも鼻炎持ちは少なくないはず。
そのほか、口呼吸が癖になっている人もいますので、口呼吸人口はかなり高い割合になっていると考えられます。しかし、運動中の口呼吸にはデメリットがあるのです。
「口呼吸で運動するのは高地トレーニングをしているようなものといえますから、疲れやすくなったりパフォーマンスが発揮できなくなったりするのも無理はないのです。」出典(鼻専門医が教える「熟睡」を手にする最高の方法)
と、口呼吸の負担が表現されています。
高地トレーニングは、標高1000〜3000mの高地で行われる、持久力・筋持久力、ハイミドルパワーの向上などを目指すトレーニングです。
プロのアスリートや登山家が行うことが多く、運動機能の向上が期待できる反面、専門家のアドバイスに沿って適切な方法で行わないと、体に大きな負担がかかるトレーニングです。
そんなハードな高地トレーニングが、口呼吸による負担に例えられるのはどうしてでしょう。
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