ソロになって、自由と責任をより感じるようになった

森崎ウィン×深川麻衣 撮影:奥田耕平

――森崎さんは解散してしまいましたがPRIZMAX、深川さんは乃木坂46とそれぞれグループにいて、そこからソロとして活動するようになりました。グループから離れてソロになったとき、どんなことを感じましたか。

深川 グループにいると、自分で意識していなくても自然と役割ができてくるんですよね。たとえばこの子はトークに強いから、自分はこうしていこうとか、なんとなく周りを見てバランスをとることが多くて。

でもそれが個になると、看板を外して1人で頑張らないといけなくなるので。大事なのは、誰かがこうだから自分はこうじゃなく、自分はどういう人間なのかを見つけること。そして、それを知ってもらうことだなって。そのためにはどうすればいいのかをすごく考えるようになりました。

森崎 その話はすごく共感できます。1人になっていちばん感じたのは、とにかく全部が自分の責任だということ。やりたい方向を自分でつくっていけるという意味では自由ではあるけど、そこで生まれるリスクも今まで以上に大きくなるし、それをちゃんと自分で背負っていかなきゃいけないんだということはすごく感じました。あとは何かあったときに、痛みを分かち合う仲間がいないっていうのはちょっと寂しいなと思ったり。

森崎ウィン×深川麻衣 撮影:奥田耕平

深川 私もそれは最初に感じました。仕事中も移動するのもみんな一緒。控え室も常に賑やかで学校みたいにワイワイしていたのが、個人での仕事を始めてからは控え室が静かなのがすごく寂しくて。今でこそ慣れましたけど、はじめのうちは落ち着かなくてソワソワしました(笑)。

森崎 そこで言うと僕は楽屋は1人の方がうれしい派です(笑)。グループのときも楽屋にはほとんどいなかったし。もちろん嫌いとかじゃないですよ。ただ、団体行動がそんなに得意ではないので、1人の方が気が楽なんです。