「これからも皆さんと素敵な景色をたくさん見ていきたい」
興奮冷めやらぬ中、アンコールは渡邉理佐センターの「無言の宇宙」から開始。
ステージ後方まで広がった星空のような照明演出を背に、和装風のMV衣装を身に纏ったメンバーは、繊細さを伴うダンスで華麗さを表現。サビではスクリーンに花火も打ち上がり、穏やかな中にもエモーショナルさが感じられる世界が展開された。
最後のMCでは、メンバーが次々にライブの感想を口にしていく。
藤吉は「やっと(観客と)対面してライブすることができて、すごくうれしいですし、ファンの皆さんの温もりが直に感じられて幸せです」と語り、田村は「初めて櫻坂46でこうしてツアーを回ることができて、地方での皆さんの姿がすごく鮮明によみがえってきて……すごく皆さんに支えられているなと思いました」と瞳を潤ませながら心境を吐露。
続けて菅井が「これからも皆さんと素敵な景色をたくさん見ていきたいと思います」と観客に告げると、12月9日、10日に『1st YEAR ANNIVERSARY LIVE』が日本武道館で開催されることをサプライズ発表。
欅坂46からリスタートして、1stシングルのリリースから1周年を記念するこのライブに向けて、菅井は「成長した姿をお見せしたいですし、これからの櫻坂46に期待したくなるライブにしたいと思います」と意気込みを語った。
そして、3rdシングルでの活動を持ってグループを卒業することになった1期生の守屋茜と渡辺梨加がそれぞれ挨拶。
守屋は「こうやって見ている景色もどの瞬間も、これから先の私にとって支えになるであろう大切な経験であり、大切な思い出です。『ANNIVERSARY LIVE』は私にとってアイドル人生最後のライブ。このライブは皆さんに感謝と愛を伝えられたらいいなと思います」。
渡辺は「ツアーは今日で最後になりますが、『ANNIVERSARY LIVE』があるので、まだまだ皆さんとたくさん楽しい思い出を作っていきたいです」とそれぞれ思いを伝え、これを受け菅井は「最後までかけがえのない時間を皆さんと過ごせたらと思います。そして、ゆいぽん(小林由依)も必ず帰ってくると信じているので、またみんなで集まれる日を楽しみにしたいと思います」と決意を口にする。
さらに「このツアーが始まるとき、メンバーみんなと目標を立てました。ひとつは久しぶりにお会いできるBuddiesの皆様、そして初めて観てくださる皆様に櫻坂46のパワーを思い切り伝えること、もうひとつはこのツアーを通してチームワークを高めること」と明かし、1期生や2期生、新2期生の成長を伝えつつ「これからの櫻坂に可能性を感じることができました」と締めくくった。
笑顔ですべての思いを伝え終えると、本公演および初の全国ツアーを締め括る1曲「櫻坂の詩」をメンバー24人で歌唱。
桜色のペンライトで染まった客席を前に、メンバーは優しい笑顔や感動の涙を浮かべながら、会場のBuddies、そして配信で観ている多くの視聴者に感謝の気持ちを歌で伝えていく。会場中が温かな空気に包まれたところで、2時間半にわたるツアー最終公演は幕を下ろした。
櫻坂46としてのここまでの経験が集約された今回のツアー。グループとしての個性が少しずつ固まり始めた彼女たちが、活動2年目にどんな飛躍を遂げるのか。12月に開催が決定した『1st YEAR ANNIVERSARY LIVE』を含め、今後の活躍に期待していただきたい。