このふたりが一緒に並ぶ光景を、どれだけ多くの人が待ち望んでいただろうか。
女優・のんが“おひとりさまヒロイン”を演じた映画『私をくいとめて』。芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を映画化した本作で、のんは31歳のシングル女性・黒田みつ子を演じる。
そして、みつ子の親友・皐月に扮するのは、橋本愛。朝ドラ以来、7年ぶりにのんと橋本愛が共演を果たす。
「7年前の愛ちゃんの印象は、本能で生きている人。見た目はすごくクールなのに、中身は暴れん坊(笑)。そのギャップが印象的でした」(のん)
「良いように言ってもらってありがたいです(笑)。当時の私は、今こうやって振り返ってみても、人の気持ちがわからない人間だったなと思います。きっとのんちゃんにも迷惑をかけていただろうなって自責の念にかられていたので、のんちゃんにはとにかく懺悔の気持ちです(笑)」(橋本)
まるで高校時代のクラスメイトのように思い出話を咲かせるふたり。7年という月日はふたりを素敵な大人の女性へと変えた。
「久しぶりに会った愛ちゃんは、本能で生きていたのが、ちょっと理性が芽生えた感じ(笑)。なんだろう、私の中では愛ちゃんってじっとしていられないというか。野っ原があったら全力で駆け回っている人というイメージだったんですけど、今はちゃんと野っ原で我慢している印象です」(のん)
「自分でもあの頃よりはまともになっているという気持ちで会いに行きました(笑)」(橋本)
「えー、でも、まともじゃないのも面白かったですけどね(笑)」(のん)
「私が月だとしたら、のんちゃんは太陽。私がどうやっても出すことのできない輝きを持っている人です。あまり言葉数は多くないんだけど、内にものすごくたくさんの言葉を抱えている。簡単に人にわからせないようなものを持っている人というイメージは、昔も今も変わらないですね」(橋本)