「笑い」「俳優」ふたりが人生をかけていること

撮影:奥田耕平

『浅草キッド』は「笑いに人生をかけた男たち」が一つのテーマだ。そこで最後に、「人生をかけてきたこと」「人生をかけていきたいこと」について問うてみた。

すると大泉は「実は彼らと同じで“笑い”なのかもしれません」と答えた。

「物心ついた時から人を笑わせたいとしか思っていなくて。ファミコン全盛期時代、みんなは『スーパーマリオ』をやっているのに、僕は『スーパーマリオ』のプレイの順番を待っている連中とずっとトークをしていたい子どもだった。

『待っている間は大泉とトークしていればいいよ』みたいな(笑)。じゃあ芸人になりなよって話だけど、僕は手段を選ばずにどんな瞬間も人を笑わせていたいんですよ。芸人さんがやらないことだって僕はやりますからね(笑)。

だから『浅草キッド』に出てくる『笑われるんじゃねぇ、笑わせるんだ』というセリフはとても耳が痛い。笑われてもいいんじゃないですか?と思うほど、どんな手を使ってでも笑いをつくりたい。何でか分からないんですけどね(笑)」(大泉)

撮影:奥田耕平

そして、柳楽は「人生となると分からないけど……」と逡巡した上で「やっぱり俳優は続けていきたいと思います」と切り出した。

「いろんな作品に出たいし、もっと上手くなりたい。上手くなりたいと思えるってことは、人生をかけていきたいことなのかもしれません。それに大変な時もあるけど、楽しいですからね。

完成した作品がよかったら、それだけで楽しいと思える。だから、これからも俳優は続けていきたいですね」(柳楽)

撮影:奥田耕平

映画『浅草キッド』は12月9日(木)よりNetflixにて全世界独占配信。

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