性教育とは身体のしくみの話である
ーー「子どもはどうやって産まれるの?」と聞かれたらどう話せばいいですか?
「どうやって子どもが産まれるの?」と聞かれたら「どうやって産まれると思う?」と聞き返して下さい。それにより子どもがどの程度の知識を持っているのかが分かるからです。
その返事によって、質問の答えも変わって来ます。例えば子どが「コウノトリが運んで来た」と言えば「違うよ、お母さんのお腹の中から産まれて来たんだよ」という感じです。
その上で、子どもの表情や答え方で「ちゃんと知りたい」という気持ちが分かったら「教えてあげようか」という形で話をしていけばいいんです。
「お母さん(もしくは女の人)の足の間には3つの出口がある。オシッコの出口、赤ちゃんの出口、ウンチの出口があるんだよ」と伝えることです。
もし、子どもがわからなかったら絵を描いて説明すればいい。そしてオシッコと赤ちゃんの出口は、ウンチの中のよくない黴菌が入らないように普段はひだで覆われているよ」と説明すれば済みます。
ーー「じゃあ、どうしてお腹が大きくなるの?」と聞かれたらどう話せばいいですか?
更に具体的に聞かれたら内性器の話をしないといけません。その出口はお腹の中(子宮)に繋がっていて、女の子の体の中には胃袋とは違う赤ちゃんを育てる専門の袋があると伝えて下さい。
子宮の中で育った赤ちゃんが大きくなってもう子宮に居られなくなると、お母さんに「産んでちょうだい」という合図を送るんだよ。その合図をお母さんが受け取って子宮をズンズンと縮めていって赤ちゃんの出口から出て来る。
子宮とは子どもを育てる為にもの凄く大きくなる、人間の身体でもっとも柔軟で丈夫な筋肉の袋だということを強調して伝えることです。
全ての問題で言えることですが、親がちゃんと勉強し直すことが絶対に大事です。
それが絶対条件です。本当に出産はお母さんと子どもの共同作業なんです。そんな話をすることも凄く大事なことだと思います。
もちろん2割ぐらいの方が帝王切開で赤ちゃんを出産されます。そういう方もいらっしゃいますので、皆が同じではないことも教えてあげると良いでしょう。
その時は「互いに頑張ったんだけど上手く出口を通って出て来れなくて、お医者さんにお腹を切ってもらって産んだのでその跡があるよ」と話して下さい。そういう出産方法があることもちゃんと話した方がいいですね。