友達に声をかける

「園に着くと『行きたくない』と駄々をこねる子がいました。

イヤイヤ期だからと思い、ママはとりあえず抱っこして教室へ。

でも、顔をうずめたままなので、様子をうかがうお友達に『今日は○○ちゃんちょっと元気がないの』と言うと、ギュッとママごとハグをしてくれたそうです。

その温もりに優しさを感じていると、子どももスッと降りたのだとか。

ママと離れたくなかったけれど、園は楽しいとお友達に思い出させてもらった様子。

この時『「行きたくない」と言っている』と伝えると、子どものプライドが傷ついてしまうのでNGです。

友だちに遊びに誘ってもらえるような言い回しをしてみてくださいね」(27歳/保育士)

子どもが登園を嫌がる原因の一つに「ママと一緒にいたい」という気持ちがあります。

特に離れる瞬間に寂しさを感じるものなので、その場にいるお友達や先生に力を貸してもらうのはいい方法ですね。

安心させる

「家の玄関で泣いて、園に行きたがらなかった子の話です。

ママは不安を取り除こうと、子どもがいつも一緒に寝ているぬいぐるみを持たせました。

『○○ちゃん、今日は一緒に保育園に行こう』と、まるでぬいぐるみが話しているかのように演じたのだとか。

すると、子どもはその言葉を聞いて徐々に靴を履いて外へ出たと言います。

さらに途中で『今日はお友達と何して遊ぶの?』『お弁当は大好きな卵焼きだよ』など、ワクワクするように声をかけたそうです。

『後で何か買ってあげるから』と物で釣るのはもちろんNGですが、好きな物を上手に使ってママが寄りそうことでグッと安心感が増すので、この方法はお手本になると思いました」(28歳/保育士)

「今日も楽しく過ごせるから大丈夫」と思わせることができたら大成功。

ここでお菓子をあげると「嫌がれば食べられる」と思うので控えるようにしましょう。