3. 仲良くなっても「言葉遣い」は大切に
同僚でも先輩後輩でも、親しい人ができるとタメ口など気安い言葉で会話できるのが楽ですよね。
「会社の人」が「友達」になる感覚は歓迎したいものですが、気をつけたいのは言葉遣いに遠慮がなくなること。
「アンタ」「うるさいな」など乱暴な言い方は、度が過ぎると不快になるもの。自分が言われる場面を想像すれば、仲の良い人であっても控えるべきとわかります。
親しいからこそ、ストレスのない距離感で過ごすには言葉遣いが大切です。
自分が「ちょっと嫌だな」と感じる言い方をされたときは、さり気なく「きつい表現は苦手で」などNOを伝えるのも重要。
言葉には感情が乗ると思い、まずは自分から相手を尊重する伝え方を意識したいですね。
人は鏡なので、大切にされていると感じれば相手も同じくポジティブな表現を心がけるようになります。
4.「お付き合い」はあらかじめ範囲を伝えておく
仲良くなった人と、食事に行ったりお出かけしたり。
社外でのお付き合いは親密さを深めるコミュニケーションではありますが、どんな人でも不得手なこと、苦手な場はあるはずです。
休みの日は趣味に時間を使いたい、またひとりでゆっくり過ごしたいと思っているのに、同僚から買い物に誘われて気乗りしないまま付き合うようなつながりを続けると、段々と断りにくくなっていきます。
職場の人とのお付き合いは、「休みの日は予定が入ることが多い」「あまり人が多い場所は苦手」など、「付き合える範囲」をあらかじめ伝えておくと相手も誘いやすくなるのでおすすめです。
逆にどんどん出かけたい場合も、「いつでも誘ってね」と声をかけておく、また自分からプランを提案してみるなど、好みの過ごし方を知っておいてもらうのも良いでしょう。
また顔を合わせることが決まっているのが職場の人なので、無理のない付き合い方を自分で工夫していくことが肝心です。
5. トラブルは「早めの解決」が命
どんなに気をつけていても、何かの弾みで職場の人とトラブルが起こることはあります。
大事なのは衝突を長引かせないことで、自分に非があるならすぐに謝罪する姿が周囲の信頼を損なわないポイントです。
相手に問題があってなかなか進まないときは、信頼できる上司など第三者を挟むのも手。
こじれてしまうと、職場の雰囲気が悪くなるばかりか業務にもストレスがかかるときがあるので、トラブルは早めの解決を心がけましょう。
相性の悪い人、またどんなにがんばっても理解しあえない人、というのは必ずいます。
無理に仲直りを求めるより、合わないとわかれば潔く距離を置くのも、不要な罪悪感を背負わないために大切です。
「変われるのは自分だけ」と思い、相手を責めるより自身が成長する機会と考えましょう。
*
職場の人間関係は、「誰とでも上手くいかせる」のが正解ではなく、スムーズに言葉や感情のやり取りができる人を大切にする姿勢がストレスを減らします。
そのために、挨拶や笑顔など自分の振る舞いが相手との関係に影響することを忘れずにいましょう。
つながりを相手任せにするのではなく、自分で工夫していくのが正しい境界線になる、と思いたいですね。