幼稚園名や名札を加工せずそのままアップ
幼稚園の行事は写真の撮影が盛んです。入園式や運動会、お遊戯会など、親が参加する幼稚園行事にカメラやスマホを持参しない親はいません。
そんな幼稚園行事に撮影される写真は、子どもが名札を付けていることが多いことから、子どもの名前や幼稚園の名前が一緒に撮影される可能性が高くなります。
そのまま無加工でSNSにアップしてしまえば、犯罪につながりやすくなることくらい簡単に想像できるはずなのに、軽はずみにアップしてしまう親も実際にはいるのです。
そのような行為は不満を飛び越え怒りにつながってしまう可能性もありますから注意が必要ですね。
うちの子の写真が無加工でSNSにアップされ、その写真を第三者が自分の子どものように使っていた
自分の子どもの写真があるサイトで無断で使われていることを知り、原因を探ってみたら、ママ友が一緒に撮った写真を無加工のままSNSにアップしたものを転載したものだった……そんな嘘のようなあってはならないことが実際に起きています。
そんなつもりでやった行動ではないにせよ、一度出回ってしまった写真を取り返すことは不可能に近いものがあります。
これは、ちょっとした軽はずみな行動が招く悲劇としか言いようがありませんから、十分な注意が必要ですね。
個別で遊びに行った写真がクラスで出回り「誘った、誘われなかった」問題が勃発
休日などに仲の良い友達同士が個別に遊びに行くことはよくあることです。個別に遊びに行くケースでトラブルになりやすいのが「誘った、誘われなかった」問題。
内密に遊びに行く分には良いのでしょうが、遊びに行った時に撮った写真を何気なく見せ合う行動が後のトラブルへと発展します。
また、「誘った誘われなかった」トラブル以外にも、「あの人とあの人はよく遊ぶほど親密なのね……」など、あることないことを影で言われ、後の人間関係にも大きく影響するきっかけにもなります。
写真を気軽に人に見せる行為はやめた方が良いですね。
一瞬の写真もずっと残る時代!トラブルを防止するために心掛けること
軽はずみにパシャりと撮った写真も、一度ネット上にアップしてしまったら一生残ってしまう時代。そんなつもりはなくても、アップしてしまった以上写真は世界中に出回ってしまい、取り戻すことは出来なくなってしまいます。
さらに最近の携帯電話やスマホはほとんどの機種が位置情報システムを搭載しています。撮影した写真には、位置情報がデータとして取り込まれているのです。
一般の人は、いつどこで撮影した写真なのか分からなくても、パソコンやハッキングなどに詳しい人は、いとも簡単に写真に記録されているデータを読み取ることが出来ます。
また、子どもの顔をスタンプやモザイクで加工しても、専用のアプリなどがあれば簡単に取り除くことが出来てしまいます。
つまりそれは、スタンプやモザイクを取り外し、可愛いなと思った子どもの写真に取り込まれた位置情報を解析すれば、どこの家の子どもかがおおよそ分かり、その子の行動範囲も把握できてしまうということです。
性犯罪など犯罪防止の観点から、軽はずみに子どもの写真をアップすることは避けた方が良いと言えるでしょう。
どうしても載せたいのなら、GPS機能が反映されない設定にして写真を撮り、よその子の写真やよその自宅内は全てカット、自分の子どもの顔も正面からは避けた状態で撮るようにすると良いですね。
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自分の撮った一瞬の写真が思わぬトラブルへと発展する可能性があることを、スマホを持つ全ての人が意識して行動していきたいものです。
特に子どもの写真などは、子ども自身の意思ではなく、親の意思でSNSに公開したり人に見せたりしていることがほとんどです。
ゆくゆく子どもが危険に晒されたり、嫌な思いをしたりしないためにも配慮が必要ですね。