2:家事の分担について

子どもが生まれると、大人だけの生活では苦労なくできていた家事も思うようにできなくなります。

片付けをしてもすぐに散らかり、掃除をしてもすぐに汚され……ゆっくり料理をしたくてもそんな暇もなし。子どもが小さいほど目が離せないので、そもそも家事をする時間や気力がなくなりがちです。

そんな中、特に専業主婦もしくは育休中だからという理由で家事の負担が増えて苦労したというパターンも多いよう。夫婦でストレスの少ない家事分担については、産前から話し合っておいたほうがいいという意見が多く聞かれました。

「第一子を産んだ当時は専業主婦だったのですべての家事を負担していましたが、お風呂掃除やトイレ掃除は夫が担当したり、『週1は外食or夫が夕飯買ってくる』とかのルールは作ってもよかったかなと思いました」

「出産前は家事は半々で分担していたのに、育休中に働いていないんだしと家事を全部負担していたら、職場復帰後もなんとなく私の負担が増えたままになってしまいました。

育休で働いていないからって引け目に感じる必要はないし、育休に入る前に復帰後の分担のこともしっかり話し合っておけばよかったと後悔」

逆に、家事分担をあえてはっきり決めないことでうまく回っているというママも。

「分担したら平等にはできるかもしれないけど、お互い役割に責任が発生するのも微妙だし、相手に期待すると求めることが多くなりそうだから、仕事と同じで基本的に得意な方が家事も育児もやって、やれるときはどちらかがやっています。

夫は料理が苦手だけど、お風呂掃除とか子供と公園で遊ぶとかは進んでやってくれます。大人も子どもと同じで苦手なことってそもそも伸びしろがあまりないから、得意なことをやって応用させたほうが家庭環境もうまく回る気がします」

ただ、この方法はどちらか一方ばかり得意なことが多いと、バランスが崩れることも。自分がやっている家事分担に納得していればいいですが、途中でどちらかの比重が重くなってどちらかがストレスに感じた時点で話し合うなど、お互いに無理をしないことが大切です。

「子どもは生まれてみないと大変さがわからないので、どっちがどの程度家事・育児するとかは決めずに臨機応変がいいかなぁと。一緒に頑張ろうっていう意識のすり合わせをしておくのがおすすめですね。シンプルなんだけど大切です!」というママも。

細かい分担を決めなくても、常に同じ目線で臨機応変に頑張ってくれたら、確かに揉めることはなさそうです。

3:子どもの教育方針について

夫婦だけのときに比べて、子どもという存在を介して価値観が浮き彫りになることがあります。それが顕著に表れるのが、教育方針です。

「もちろん人に迷惑をかけたり、危ないことをしているときはきちんとダメなことだとわからせる必要はあると思っていますが、基本的には叱らない育児をしたい私に対して、夫は子どもに怒りすぎだと感じます。

気になったときにその都度『今のはあんなに怒らなくてもよかったんじゃない』などと話し合いますが、ある程度産前にすり合わせておけばよかったなと思いました」

「あまりジェンダーバイアスを植え付けたくないのもあり、できるだけ私だけが台所に立たないようにするとか、『男の子だから』『女の子だから』と言わないようにしています。このことは産前に夫と共有しました」

「自己肯定感の高い子どもになってほしいので、たくさんスキンシップをとって『好きだよ』『宝物だよ』とストレートに愛情を伝えようという話は産前にしました」

産前に自分の教育方針が大なり小なりある程度見えているママは、パートナーと共有しておくのがおすすめです。

ただ、産んでみないとわからないことも多いのが育児。事前に育児書などを読んで実践したいと思っている教育方法や、自分の親にしてもらって子どもにもしてあげたいと思っていることなどを夫にも伝えておくことも大事ですが、ここに関しては産後も夫婦で試行錯誤していくのがいいでしょう。