「ジムで知り合いお付き合いを始めた彼氏とは、ちょっとマンネリしてきたかなという頃に結婚の話が出ました。

交際がルーチン化しているのをふたりとも感じていたとき、彼が会社の上司から『いい年齢の彼女がいるならさっさと家庭を持て』と言われたことがきっかけでプロポーズの流れになって。

共通の友人たちに報告するとお祝いしてくれて、ふたりの関係が変わる実感があってすごくうれしかったです。

ところが、変わらないのは彼氏のほうで、ご両親への挨拶の段取りも結納の準備も全部私に任せきり。

今までも一緒に住んでいる部屋の家事はほとんど私がやっていて、すでに妻の役割を押し付けられているように感じましたね。

プロポーズしてくれたのはふたりの関係に前向きだからと思っていたのですが、あるとき

『会社の上司に言われたら、やらざるを得ないよなあ』

と言うのを聞いて、『私のことが好きだからプロポーズしてくれたわけじゃないのだ』と思うとさすがに悲しくなりました。

親友の女友達に打ち明けたら『流れで結婚するのは絶対にやめたほうがいい』と言われて、結納も済んでいるし披露宴についての話も進んでいたけど、思い切って『考え直したい』と伝えました。

すると、『会社にも報告しているのに、俺に恥をかかせる気か』と彼は怒り出し、これがとどめになりましたね……。

『あなたの体裁や世間体のために結婚させられるなんてまっぴらよ。好きじゃないならもう別れてほしい』

と言ったら怯んでいたけどまったく歩み寄る気配はなく、そのまま別れました。

付き合いが馴染んでしまって彼のペースで結婚話も出たけれど、やっぱり自分を大切にしてくれない人とは無理ですね」(女性/32歳/総務)

自分を愛しているから結婚したいのではなく、「そうしないといけなくなったから」でプロポーズされても、うれしくはないですよね。

ふたりの関係を自分の都合よく存在させたい人にありがちなこのパターンは、こちらが流されてしまうと入籍後に後悔することがほとんどです。

恋人を軽んじる人は、結婚しても変わりません。結婚する前に自分を大切にすることに気がつけて、本当によかったですね。