子どもがいる人と「おこなしさま」では「楽しみ」に違いが
幸福度に影響するものが「子ども」ではないことが分かりましたが、子どもがいる人と、子どもがいない「おこなしさま」には決定的な違いが1つだけあることが分かりました。それは現在の「楽しみ」です。
おこなしさまは子どもがいる人に比べ「読書や新聞・雑誌」を楽しみにしている傾向があり、家で一人でも退屈せず楽しめている人が多いようです。
それに比べ子どもがいる人は、おこなしさまとは反対に「仲間と集まったり、おしゃべりをすることや親しい友人、同じ趣味の人との交際」を楽しみにしている傾向があります。
全ての人にそういう傾向があるとは言えませんが、子どもの有無により差が出たのが「現在楽しみにしていること」でした。これまでの自分の置かれた環境や立場などから、楽しみ方に違いが出てくることは自然なことですが、自宅で退屈せずゆっくり読書を楽しむ老後を過ごす、おこなしさまの人生も悪くはないですね。
人生の幸福度を決める「3大要素」
人生の幸福度を決めるのが「子ども」の有無ではなく、人生における楽しみにも影響するもっと大切なものがあると聞いたら何を想像するでしょうか。
「一人暮らし高齢者に関する意識調査(平成26年度)」の中では「幸福度」や「生活の満足度」「退屈度」において、子どもの有無による差はありませんでしたが、「収入」や「日々の会話」の多い少ないで大きな差が出ました。
また「日常生活の不安」を聞いた回答に、多くの人が「健康や病気のこと」をあげていることから、おこなしさまにとっての幸福度を決めるものが「収入」「日々の会話」「健康」であると言えます。
楽しみも、健康やお金がなくては出来ませんし、ある程度の人との交流もないと楽しめないということですね。
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自分は将来結婚しないかもしれないし、子どもを持てないかもしれないという不安に駆られている独身女性は増えていますが、人によって幸せの形は違い、必ずしも子どもがいることが幸せにつながるとは限らないことが調査結果からも分かりました。
人生の幸福度を決めるのは「子ども」ではなく、「収入」「日々の会話」「健康」だという人生の先輩方の声も参考に、「自分は本当に結婚をしたいのか」「本当に子どもが欲しいのか」を、今一度考え直すきっかけにしたいですね。
女性たちの幸せを心よりお祈りいたしております。