【ニショク】ナポリ人も大好きな「もちもちゼッポリーニ -ナポリの-磯辺揚げ風-」

ナポリ料理の定番「ゼッポリーニ」×ワインが最高の組み合わせ

ナポリのトラットリアやオステリアの定番「ゼッポリーニ(500円)」だ。海藻をまぜたパン生地を揚げたようなこの料理を、都内某所のピッツェリアが得意としているが、居酒屋でナポリ料理を食べさせてくれるとは夢にも思わなかった。

「以前、神宮前で隠れ家的なイタリアンをやっていました。コロナ直後、自由が丘に移転し、換気に配慮した『ニショク』をオープン。イタリアンをベースにした料理を提供させていただいています」

発酵させた生地をカリッと揚げているので芯はふわふわ。その食感と塩味がこたえられない。

レモンサワーを飲んだけど、ナポリ伝統のこの料理には白ワインを頼むべきだった。

【ニショク】ワインは客自身が選ぶシステム。ショーケースのなかからうまそうなワインを持ってこよう

「ナチュラルワインのご用意もあります。オーナーのナチュラルワイン好きが高じて、ワインはナチュラルしか扱っていません」

フランス産やイタリア産などのナチュラルワイン(1本2500円〜、別途抜栓代1000円)がそろっている。

【ニショク】ペスト・ジェノヴェーゼを和えた「タコとアボカドのサラダ」。タコ好きには「水タコの唐揚げ(850円)」もおすすめ

揚げ物が続いたのでサラダを一品。メニューには「タコとアボカドのサラダ(700円)」とシンプルに書かれているが、ペスト・ジェノヴェーゼを和えてあった。

イタリア料理を修業してきたシェフだからこそひとひねりした料理が得意なようだ。ラムカツのような直球もあれば、タコのインサラータのような変化球でぐいぐい攻めてくるところも面白い。

イタリアンであれば、アンティパストからはじまり、プリモピアット、セカンドピアットの順に出てくる。ところが、この店は食べたい順番に頼めるし、逆走も可能だ。

そこがイタリアンな料理を得意とする居酒屋らしくて嬉しくなる。

逆走ついでに、前菜的な料理をもう一品頼むことにした。