人気ミステリー小説「心霊探偵八雲」が舞台化され、8月21日(水)より青山円形劇場で公開となる。死者の魂が見える赤い左眼を持つ主人公・斉藤八雲役を演じるのは、本舞台が初主演となる久保田秀敏。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンでは仁王雅治役を熱演した若手俳優だ。また、映画『HK/変態仮面』でヒロインを演じた清水富美加が、本作でもヒロインの晴香役として初舞台を踏む他、佐野大樹、平田裕香、三浦 力、東地宏樹など実力派が脇を固めている。

「心霊探偵八雲 いつわりの樹」は2008年に青山円形劇場で上演されているが、今回はメインキャストを一新しての公演となる。主演の久保田秀敏に、初主演への意気込みと、俳優という職業への思いを聞いた。
 

 

――まずは本作「心霊探偵八雲 いつわりの樹」について教えていただけますか。

久保田「ミステリー小説を原作にした舞台で、心霊探偵八雲というタイトルだけ聞くと暗い舞台なのかなと思うかもしれませんが、ぜんぜん怖くも暗くもありません。もちろん事件は起こりますが、それ以上にキャラクターたちの色々な思いが交差する人間ドラマとしての側面が強い作品ですね」

――その中で久保田さんは主人公である八雲を演じられます。どんな役なのでしょうか。
 

久保田「まだ稽古に入っていないので、演出でどうなるかはわからないのですが、今僕が考えているところでお話ししますね。八雲というキャラクターは、死者の魂が見える赤い左眼を持った青年です。普段はやる気があるのかないのかわからないようなグータラしている男なのですが、いざ事件のことになると急に冴えるんです。オンとオフの差が激しくて、そこは僕も似ているかもしれません。オフの日は一日中ごろごろしたりするんですよ(笑)」

――初主演ということですが、これまでと何か違う思いがありますか。

久保田「今までは主演以外に大勢のキャストがいて、僕もその一人でしたから、どうしても主演の方の気持ちはわからない部分もありました。それが今回、主演に決まったことで、ある意味みなを引っ張っていかないといけない立場にもなったわけです。その意味では不安もありますが、それ以上に絶対にやってやろう、成功させようという気持ちが強いですね。他のキャストの方は舞台の先輩ばかりですから、その中で自分の力を発揮して、これを機にさらに成長していけたらなと思います」

――ヒロインは清水富美加さんが演じられます。

久保田「実はまだ清水さんとはほとんどお会いしていなくて。稽古でご一緒できるのが楽しみですね」