2.自己肯定感の低下

親子の影響は大きく、夫婦ゲンカを自分のせいだと思う子どもたちは多いのです。

子どもは、自分が悪い子だから両親がケンカをするのだ、と思い、無力感や自己否定感に襲われるのだそうです。

実際に、筆者も14歳の息子に言われたことがあります。

筆者とパートナーがケンカをしてヒートアップし、室内に険悪なムードが流れた際、彼はこう言ったのです。

「あ~、そういう空気作り出されると、何もやりたくなくなるんだけど、やめてくれない?」

息子がもう14歳で自分の気持ちを言語化できたため、私たちも自分たちのしたことを反省できたのですが、これが赤ちゃんや未就学児だったら、どうでしょう。

両親のケンカを止めることができない自分は無力で無能だ、という思いは、その後の成長過程でマイナスに作用することは目に見えています。

ただでさえ、日本の若者の自己肯定感は低いと言われているのが現実です。その背景には、両親の仲も関係するのではないでしょうか。

3.人間関係への影響

日常的に夫婦ゲンカのある家庭では、子どもが結婚に対する悪いイメージを抱きかねません。

親は子の鏡なのですから、気をつけたいもの。

結婚が、「違う人間同士が愛情を持っていたわりあい築き上げていくもの」ではなく、「いがみあい、攻撃しあっている人間同士が同居するもの」というイメージになってしまえば、家庭はくつろげる場所から程遠くなります。

両親のパートナーシップは、子どもが将来、大人になったときの異性関係にダイレクトに影響を及ぼします。そう考えると、ぞっとしませんか?

子どもに幸せになってほしいのなら、子どもの前での夫婦ゲンカは今すぐにひかえるべきです。