「ふたりで決めたい」を伝えていく
こんな男性と健全な愛情を育てていくには、「あなたの好きにしていいよ」と言われたら「私はふたりで決めたいの」とはっきり伝えるのが最初です。
ふたりでする食事、ふたりで足を向ける場所、自分だけの好みで決めるのではなく、「ふたりで一緒に楽しみたい」のが本音なのだと、男性に知ってもらうことが肝心です。
それは「私もあなたの気持ちを尊重したい」というサインであり、「本心を言っても拒絶されない」と男性は安心感を覚えます。
自分に自信がなく、それを悟られずに何とか関係を続けたい男性が好きな女性に心を開くには、かなりの勇気が必要です。
「自分を受け止めてもらえる」の確信が伝える力を与え、「僕はここに行ってみたいのだけど」「こんなお店はどう?」と提案することができます。
ふたりの行きたい先が違っていても、「今回はこっちにして、ここは次回にしようか」など不満が残らない歩み寄りを思いつくのも、女性を信じられるから。
「いつも私にばかり決めさせて、大変なんだから!」と不満を正面からぶつけるよりは、「あなたの行きたいところを私も知りたいの」と伝えるほうが、男性も本音を言いやすくなります。
このとき、関係にあぐらをかいてただラクをしたい、自分は労を取らず彼女任せにしていい思いをしたいだけの男性は、「別にどこでもいいよ」と無関心が見えるもの。
尊重を装った丸投げに騙されず、「じゃあ行きたいところが見つかったらデートしようね」と次は男性にリードさせる流れで会話を切りましょう。
どれだけ好きでも、ふたりのつながりを大事にしない男性とはまともな信頼が築けません。
関係は対等であり、互いに心を開いて一緒の時間を楽しめる姿が、愛情と信頼を強くすることを忘れずにいたいですね。
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「何でも相手に合わせるのが愛情」と思い込む男性の多くは、自信のなさから自分がリードすることを嫌がります。
それなら、どちらかだけに負担をかけるのではなく「一緒に話し合って決める」ことをルールにすれば、男性も否定される恐れを持たずに本心が言えるはずです。
お互いの意思を汲み、ちょうどいいところを見つけるのが愛情なのだと筆者は思います。