袴の着付けが新しいスキルのひとつに

ゆうたろう 撮影:杉映貴子

――共演の久保さんとはどのようなコミュニケーションをとっていますか?

久保さんはすごくしっかりされていて、年齢としては僕より年下ですけれど、目上の方と話しているような感覚というか、尊敬することばかりです。稽古場では、お芝居以外のお話はまだ出来ていないんですけど、『桜文』はふたりの物語でもあるので、心の距離を近づけたいなと思っています。まだそれぞれに課題があって、第二幕の過去の回想シーンでは雰囲気がガラッと変わるので、そうなった時の緩急の付け方など、久保さんと話し合いながら稽古をしています。

――袴姿ということでいつもと違うゆうたろうさんが見られそうですね。

早着替えのシーンもあり、その練習はまだ始まっていないので(※取材時)、これからの課題になってくると思います。

これまでもお仕事で和装や袴を身につけることはあったのですが、着付けの方がいらしたので。今回は全部自分で選んで、着付けをしてという所があり、一から教えていただきました。○○派とか、◇◇流といった色々な着方がある中で、「袴の時はこう」と自分の中で学んで、少しずつ出来るようになっています。

本番ではスピード感も大切になってくるので、練習を続けていきつつ。着付けが一通り出来るようになったことは、新しいスキルとして自慢出来るのではないかなと思います。

――ゆうたろうさんは元々ファッション業界で活躍されていて、お洋服のプロですが、そこに和装も加わって、素晴らしいです。

舞台の本番が終わる頃には、さらにマスター出来ていると思うので、今後に活かしたいですね。最初は難しかったですけど、工程が分かってくるとすごく楽しくて。このポイントを押さえれば着崩れないなどコツが分かってきたので、これからが楽しみです。

ゆうたろう 撮影:杉映貴子

――ちなみにゆうたろうさんは、俳優仲間の高橋健介さん、鳥越裕貴さん、井阪郁巳さんと「ぼくたちのあそびば」というYouTubeチャンネルを運営していますが、皆さんとお仕事の話をすることもありますか?

よくします。僕が久しぶりの舞台でのお芝居ということもあって、色々と話をしました。鳥越さんが寺十さんとご一緒されたことがあるので、寺十さんの演出の雰囲気について教えてもらったり、舞台をやる上での感覚を聞いたり。

あとは体力的な問題についても、先輩としてアドバイスをもらいました。皆、全国を巡って何百公演と上演してきているので。基本は「食べる、寝る」が大切だと。映像の仕事をしていると、どうしても朝早く起きて夜遅く寝る不規則な生活になりがちなので、今回の舞台にむけてしっかりと寝て、栄養のあるものをちゃんと食べるということを意識しています。

――基本的な事が、意外と難しいことでもありますよね。その他に健康面、美容面で気をつけていることはありますか?

しっかりお風呂に浸かって汗をかくことですね。少しアクションがあったり、動き回るので、終わった後すごく体が疲れているのを感じて。ただ寝るだけでは全然回復しないので、毎日10分でも20分でもお風呂に浸かっています。

最近、水素風呂の入浴剤にハマっていて、お風呂の中でマッサージをして、しっかり汗をかいています。次の日の目覚めが良いので大事だなと。

――水素風呂の入浴剤、私も調べてみます!