ねぶた尽くしで迫力満点! 一度は泊まってみたい「青森ねぶたの間」
「青森屋」には1室限定の「青森ねぶた祭」をテーマにした特別客室「青森ねぶたの間」があり、今回特別に見学させてもらいました。
インターホンを押すと「ラッセーラー、ラッセーラー」という「青森ねぶた祭」の代表的な掛け声が聞こえ、部屋に入る前からすでにねぶた気分に浸れます♪
ドアを開けると高さ約2mのねぶた絵がお出迎え! 描かれているのは平安時代初期の武将・坂上田村麻呂。睨みをきかせたその勇ましい表情が超カッコいい!
玄関から主室に続く廊下の床には、“跳人(はねと)”と呼ばれる「青森ねぶた祭」の踊り手の足跡が付いており、それに合わせて進むと、自然とステップを踏むことができるようになっています。
「青森ねぶたの間」に設置されているすべてのねぶた絵は、客室「いくてら」でも紹介したねぶた師・竹浪比呂央氏と手塚茂樹氏によるもの。
「古代東北の歴史」をテーマに、東北の地で語り継がれている3人の英雄、坂上田村麻呂、平安時代初期に東北の地を治めていた阿弖流為(アテルイ)、源義経のそれぞれの伝説を題材にしているそう。
主室には天井と壁の境から突き出すように設置された幅約3.2m、高さ約1.4mの阿弖流為の勇姿が描かれた立体ねぶたや、津軽海峡を渡ろうとしている義経の障子絵があり、今にも動き出しそうな大迫力に圧倒されっぱなしです。
ソファの正面にあるこれも一見普通のねぶたの絵に見えますが、実はパネルがスライドしてテレビが登場する「TV見っかねぶた」です。もう発想がユニークすぎて脱帽です。
寝室もねぶた尽くしで、天井の絵は見る位置によって見える絵が異なるという仕掛けが施されています。
主室から立った状態で天井を見上げると義経の勇壮が、ベッドに横になり天井を見上げると義経が竜馬と共に津軽海峡を渡る場面が見えるようになっています。
う夢にまで出てきそうなねぶたの迫力に、絶対に眠れなくなりそうな予感が(笑)。
浴室の壁や桶、お手洗い、部屋のティッシュケース、ルームキーにいたるまですべてねぶたのオンパレード。
細かいところまで手を抜かず徹底しているところがさすがです!
女子に嬉しいのが「青森ねぶたの間」では、「青森ねぶた祭」の踊り子・跳人(はねと)の衣装が用意されているんです。浴衣や腰に巻くしごき、タスキ、花笠まで揃っている本格仕様。衣装が着られるのは「青森ねぶたの間」に宿泊した人の特権です♪
跳人の衣装を着て廊下の跳人ロードでステップを踏めば、お祭り気分がさらに盛り上がりますよ!
想像以上の驚きの連続だった「青森ねぶたの間」。青森が誇るねぶた師の協力のもと、構想から完成まで約1年かけて作られたというこだわりが詰まった空間で、ワクワクしっぱなしでした。迫力満点のねぶたに囲まれながら、眠れなくなる覚悟で泊まってみたい!