目の前の人の話をちゃんと聴きたい、会話を楽しみたい場合、「そうなんだね」「よかったね」とポジティブな相づちを返しますよね。
同調してもらえると相手はうれしくなりますが、自分の言葉を肯定するだけの相づちが続くと、「こちらがずっと話している」とふと居心地の悪さを感じることもあります。
どちらが出した話題であれ、一緒に盛り上がるにはどんな聞き方が良いのでしょうか。
聞き上手になるために意識したい5つのこと
1: 「そうだね」「いいですね」は受け止める“だけ”になる
たとえば、仲のいい友人が「昨日は彼氏とランチで○○に行ったの」と口にしたとき、「そうなんだ」「いいね」と話題に乗る返事をすると、友人はその後もお店のことや彼氏との時間などについて話しやすくなります。
「デザートに出てきたシフォンケーキがすごく美味しくて」「そうなんだね」
「トイレもすごくきれいで使いやすかった」「よかったね」
このように相手の言っていることに耳を傾けるからこそ相づちを打つときは前向きな言葉が出るし、話しているほうもそんなやり取りに安心して会話を続けられることも事実です。
一方で、上のような返し方は相手にとって「受け止めてもらっただけ」になり、話題のその先が続かないといつしか「自分がずっと話している」と気まずさを感じるときがあります。
「そうなんだね」と返してくれるけれどそこで終わるため、具体的にどんな状態だったのか、どこを見てそう感じたのかなどはまた自分のほうから口にしなければならず、人によっては「適当に相づちを打っているだけでは」「本当はつまらないと思っているのでは」と不安になることも。
聞いているほうは真面目に言葉を返している、相手の話に集中していると思っているため、こんな気持ちのすれ違いが起こっても気が付きにくいのが会話の難しいところです。
自分は楽しいと思って聞いていたのに、なぜか相手のほうは気まずそうに話題を引っ込めてしまったときなどは、こちらの相づちを相手がどう受け止めたかを客観的に考えてみる必要があります。