4: 追いかけることの目的を履き違えている

「私ばかりこんな思いをするなんて」と、自分を振った相手を恨みながら復縁を望む人を見ますが、それは本当に愛情と呼べるものでしょうか。

本当に実感したいのは「私を好きになってくれる相手の姿」ではなく「努力が報われる自分」であり、ふたりの関係を自分の満足の手段にすると、期待通りに振る舞わない相手を責めることが当たり前になります。

よりを戻せたり片思いを許してもらえたりしても、結局は「報いてくれるかどうか」が関心の中心になり、対等で心を開いた関係は築けません。

「元を取りたい」と願うのは自分の事情であり、相手には相手の思いがあります。

すでに決着をつけたふたりの関係にしがみつく人を見て、それが自分への純粋な好意ではなく「応えることを要求している」とわかれば、その姿に愛情を覚えるでしょうか。

がんばったけれど好きになってくれなかった人を追いかけても、一度「無理」となった人がこちらを振り向いてくれる可能性は低く、さらに深い傷を負う終わりを迎えることを、忘れてはいけません。