気ままなバツイチ生活が激変!樋口さんを「主夫活動」に“洗脳”したマンガとは?
樋口:『おっぱいがほしい!』にも、僕らの馴れ初めは書いたんですが。
前の妻と10年の結婚生活の後に離婚して、その時は子どもはいなかったんですが、それから妻と出会って“セフレ以上・恋人未満”みたいな関係がちょっとあって。
で、ある時、いきなり「あなたの子どもが欲しいです」って言われたんですね。
「籍も入れなくていい、生まれた子どもの面倒も見なくていい、お金も出さなくていい、あなたの子どもが産みたいです」って。
僕も40を過ぎていましたし、そんな言葉を真に受けたつもりはなかった。
「いいよ」って答えたら、妻が当時所属していた法律事務所のあった京都に、僕が東京から引っ越して一緒に住むことになって、彼女のお世話になっている芸能プロダクションの指令で籍も入れて。
赤ん坊が生まれてから保育園に入るまでは、子どもの面倒は僕が見て。
「いや、これおかしくない?」「なんで俺ばっか?」って言っても、弁護士の論理と、女性の感情・感性によって全部説き伏せられるんですよ。
妻から「ちーがーうーだーろー?」って言われて「え、世の中そういうものなの?違うような気がするんだけど?」って思いつつ・・・そんな日々でしたねぇ。
――丸め込まれちゃった?
樋口:僕が“そそのかされやすい”ってところはあると思います。自分でも主体性がないなって。
でも男でもこれだけのことを、まぁイクメンというか、主夫活動っていうのをすべきなんだと考えるようになったというのは、結婚前に読んだある1冊の本の影響も大きいんですね。
『ママだって、人間』という、田房永子さんのマンガがあるんですが。
「すごい面白いわ、コレ!」と思って。ご縁もあって、本の帯を書かせていただいたり、対談もさせていただいたんですけど。
で、まんまと『ママにん』(ママだって人間)に洗脳されまして、「男もこれぐらいやるべきなんだ」って思って、妻にも読むように薦めて。
だから自然と、赤ちゃんをあやし、おっぱいを、僕の場合はミルクを作ってあげて、オムツを替えて、家事もやるようになりました。
厚生労働省は『ママにん』を1千万部買い取って、男性に配るべきだと思います。
「夫をはじめとする男社会の無理解」とか「産後クライシス」とか、必読ですよ。
――それで実際、パパになってみてどうでしたか?現在2歳というと・・・イヤイヤ期?
樋口:2歳になったと同時に、来ましたね!