役者には手厚いファンサービスもない。それでも応援してくださるファンのみなさんの気持ちは愛だと思う

撮影/奥田耕平

――大きな質問になっちゃうんですけども、本作はラブストーリーということで、板垣さんにとって愛とはどんなものかを聞いてみたいです。

(考えて)うーん……。求め合うものではないのかな、とは思います。

――どういう意味でしょうか。深掘りしたいです。

相手にこうしてほしいと求めるものが生まれてしまうと、それは愛じゃないのかなと。どちらかと言うと、それは恋に近くて。愛ってもっと解脱した状態みたいな。相手に見返りを求めないのが、愛なのかなって。

――板垣さんが愛を感じる瞬間はどんなときでしょうか。

自分のことを応援してくださるみなさんですね。役者って、アーティストの方のようにライブもないですし、すごく手厚いファンサービスもない。それでもずっと応援してくださるとか、好きでいてくださるというのは愛だなと思います。

――ファンのみなさんの応援の声が、板垣さんの力になっていると。

何か作品が放送されたときに、お手紙やメッセージをいただくと、その作品をやって良かったと思いますし。また次の作品を届けることへの活力になります。

――では、愛することと愛されること、どちらをより求めるタイプですか。

愛される方ですかね。楽しいですけど、愛する方も。でもずっと自分ばかりが愛していると、一方通行に感じてしまうので。どっちかと言ったら愛される方が落ち着きます。