「次がある」と信じる

自分の失敗や人の嫌な態度を思い出すのは、それだけでつらいし目をそむけたいと思うのが正直なところ。

それでも、事実をきちんと見て乗り越えようとする力が、同じ場面を繰り返さずに済む自分を作ります。

自分自身や人間関係についての希望は、「次がある」と信じることです。

ミスは気をつければ少なくでき、嫌な人は遠ざける決意を持てば「次」が変わります。

自分の振る舞いの責任は自分にあり、誰も代わりにはなってくれません。

その自覚が、「これ以上自分を悪くしない」という覚悟を生みます。

つらい思いの元を見て、「もうしたくない」とはっきり感じることが自分の機嫌を取る最初。

そのためにこれからどうすればいいかを考えるのが客観視であり、「次」を良くする道が見えてくれば、心は安定を取り戻します。

とにかく好きなものに触れてみる

つらいとき、落ち込むときは、好きなものに目を向けましょう。

音楽や映画、本にマンガ、食べ物でも生き物でも、好きなものに集中できるとストレスが和らぎます。

「しんどいときに好きなものなんて楽しめない」というときは、心の余裕が失われている証拠です。

前向きな気持ちになれなくても、触れているだけで無意識のうちに心の回復が進むこともあります。

絵が好きな人はお気に入りの作家さんの作品を見たり、山の景色が好きな人は写真を眺めてみたり、肝心なのは「心の穏やかさを取り戻す機会を作る」こと。

不調のサインと向き合うためのエネルギーをみずから作れることが、心の自立には欠かせません。

好きなものは、他人に左右されず自分の意思だけで大切にできる世界のはずです。

心が落ち着いている状態、普段の生活のなかで「これは好きだな」と思えるものをたくさん見つけておきたいですね。