自分の機嫌は自分で取る
自立している人ほど、安易に他人を頼りません。
それは他人に対して冷たいわけではなく、自分の言動に責任を持っているからです。
気分が落ちていくのをそのままにすると、いずれ感情が器からあふれて行動に現れます。
真っ黒な気持ちを「誰か何とかして!」と他人に解消を求めると、相手にとって負担になる、犠牲を強いるのだと知っている人は、そうなる前に自分で機嫌を取れるように努力しています。
それが好きなものに触れることだったり体を動かすことだったり、大切にしている自分の世界があるのですね。
誰かに「助けて」と手を伸ばすのは、がんばったその後のこと。
その人の努力がわかると、頼られた側も手を取ろうと思えます。
何もせずただこちらに時間を割くことを当然にする人と、何とかしようとしたけれどダメだった最後に頼ってきた人では、受け止める側の印象はまったく変わります。
「ありがとう」「お互いさま」を当たり前にできる人ほど、その前に自分の機嫌は自分で取ることを意識しているのですね。
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疲れたとき、とにかく何とかしたいと周りを巻き込んで動く人を見ますが、自分が楽になることだけを考えるとたいていはうまくいきません。
機嫌のコントロールができる人は、自分の振る舞いを客観的に見るので問題の本質をきちんと考える余裕があります。
その姿こそ、周囲には強い信頼につながることを、覚えておきたいですね。
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