セーラー戦士を演じる、少女5人の素顔は……?
――8月4日に行われた制作発表では、キャストの動く姿が初披露されました。ファンからの反響はいかがでしたか?
片岡:キャスティングって、いつも不安があるんですよ。もちろん、僕はオーディションで「この子はうさぎだな」と思って選ぶんだけど、実際にファンの反応を見るまでは不安です。制作発表を生放送したニコニコ動画では、セーラームーン役の大久保聡美さんが登場した瞬間に、「うさぎだ!」「イメージぴったり」というコメントがよせられて、嬉しかったですね。
小佐野:時代が新しくなって、変えていかなくちゃいけない要素がある中で、原作やアニメ、前作のミュージカルを愛し続けてくれている人がいる。だから、受け入れてもらえるかどうか、ドキドキでした。制作発表を観てくださっている方達のコメントを見て、受け入れてもらえたみたいで、凄くよかったなと思います。
――小佐野さんはファンに、水野亜美ちゃん(セーラーマーキュリー)推しで知られていますが、今回の亜美ちゃんのキャスティングには満足していますか?
小佐野:実は亜美ちゃんだけは無理に意見を通させていただいて(笑)。今回、マーキュリーを演じる松浦雅さんはイメージもぴったりだし、『セーラームーン』にも詳しいんですよ。セーラーマーキュリーのように、セーラー戦士たちの知識のリーダーになってくれると思います。
――片岡さんはどのセーラー戦士推しですか?
片岡:セーラージュピター(木野まこと)です。僕は普段、オーディションのときには個人的な感情を押し殺して、プロデューサーとして選ばなければいけないと考えています。でも、セーラージュピターだけは、自分の趣味で意見を言わせてもらいました。個人的な趣味だから、もし、武内先生に違うと言われたら、仕方ないと思っていたんです。でも「大丈夫、わたしも彼女(高橋ユウさん)がいいと思う」と仰ってくれて、ほっとしました。
小佐野:オーディション会場でひと目見たときから、高橋さんはセーラージュピターを演じるために生まれてきたんじゃないかと思うほどでした。逆に、素のときと、メイクアップ(変身)したあととで、一番印象が変わるのがセーラーマーズ(火野レイ)役の七木奏音さん。オーディションのときに武内先生と片岡さんが彼女をセーラーマーズに選んだときは正直、「どうかしら」と思ったんですけど、衣装を着た瞬間に激変して。片岡さんと武内さんには、それがオーディションのとき、既に見えていたんだなと思うと驚きでした。
片岡:七木さんは今回のキャストで最年少の16歳。まだ子どもっぽいところもあるんだけど、衣装合わせ、スチール撮り、制作発表……と、段階を経るごとにどんどん成長して、見ていてめちゃくちゃ楽しいですね。
一方、セーラーヴィーナス(愛野美奈子)を演じる坂田しおりさんは、制作発表前日が22歳の誕生日。これまで、いくつもの経験をされてきて、ひとつひとつの仕事をどう対処していかなきゃいけないかをちゃんとわかってくれているんですよ。得難い存在だなと思います。
――原作でセーラー戦士のリーダー役である、セーラーヴィーナスそのままの存在なんですね。それでは、主人公であるセーラームーン役の大久保聡美さんはいかがでしょうか?
小佐野:誰にも嫌われない、うさぎちゃんのキャラクターそのままですね。
片岡:みんなが好きになってしまうような魅力がありますよね。相手役である、タキシード仮面(地場衛)を演じる大和悠河さんも、大久保さんのかわいらしさにとろけちゃってました。
小佐野:本当にメロメロで(笑)。やっぱり、タキシード仮面はうさぎちゃんが好きなんだなっていうのが、しっかりと伝わると思います。