独身者同士の恋愛と違い、既婚者と肉体関係を持つ不倫は終わった後は「他人に知られたら恥ずかしい過去」であり、その自覚がある女性ほど「もう消せない現実」に苦しみます。

二度と不倫はしないと誓っていても、過去に経験があるだけで人からどう思われるか、不安ですよね。

過去は消えないからこそ、受け入れて前に進むのが自分のため。

「不倫していた過去」はどう乗り越えるのか、ある女性のケースをご紹介します。

不倫をやめた後に残る罪悪感の正体とは?

我に返って不倫はやめたけど…

「結婚した元彼と不倫していました。

元彼から数年ぶりに連絡があったと思ったら結婚生活の愚痴を聞かされ、『何で私がこんな話をされないといけないのか』と思いながらも、苦しむ元彼を見るのは何だか楽しくて数回電話に付き合いました。

それが食事に行くようになり、『妻とは冷めているから』と言うのを真に受けてふたりきりで会うことに罪悪感を覚えず、気がつけば暗いバーでいちゃいちゃすることに興奮していて。

ホテルに行ったのは自然の流れで、当然私も悪いです。

数年彼氏がいないこともあって体の関係は燃え上がり、刺激を楽しんでいました。

でも、会社で奥さんに不倫がバレて慰謝料を払うことになった人の話を聞いて、一気に目が覚めました。

LINEにはホテルに行ったことや行為の写真など残っていて、冷静になれば本当に危険な状態ですよね……。

元彼に向けていた情熱は冷め、『もうやめよう』とメッセージを送ってブロック、それ以来二年ほど会うこともなく安心しています。

いま、同じ会社に好きな人ができて片思い中ですが、不倫していた自分を思い出すと『今さら純情ぶるのか』と自分が恥ずかしくなり、彼との時間を楽しめません。

彼は私の過去など知らないですが、何かあって万が一不倫していたことがバレたら、絶対に嫌われます。

かといって諦めることもできず、悩みながら彼と過ごすのがつらいです」

こう話してくれた32歳のAさんは、繰り返し「二度と不倫なんてしません」と口にしていました。

配偶者のいる男性と肉体関係を持つ不倫がどれほど不毛で世間から後ろ指をさされることか、間近で現実を見てしまえば怯むのは当たり前です。

もう過去にしたし、今の恋愛を楽しみたい気持ちはちゃんとあるけれど、好きな人への愛情を感じるたびに思い出されるのがその「非常識な自分」。

「こんな私にまともな恋愛ができるのか」と悩むのは、過去の過ちの重みを理解しているからこそといえます。