本当に怖いのは過去がバレることではなく…

「何が一番怖い? 彼に過去の不倫がばれること?」そう尋ねると、Aさんは首を横に振ります。

「もちろんそれも怖いですが、自分がしたことだから仕方ないと思っています。それよりも、彼の気持ちを堂々と受け止められない自分が嫌です。

いつまでも元彼が心にいるようで、もっと堂々と彼に好きだと言いたいです……」

本当に怖いのは何なのか、それは「本音に蓋をしてしまうこと」。

「不倫していた過去が知られる」ことよりつらく悲しいのは、彼に向ける愛情に自分でケチをつけるような今の状態です。

彼のことが本当に好きなのに、それを過去の自分に邪魔されるなんて、本当に悔しいですよね。

「じゃあどうして不倫なんかしたんだって、友達には言われます。その通りだけど、もう過去の話はしたくなくて」

そう言ってうなだれるAさんは、行き場のない「過去の自分」をどう扱えばいいのか、正解を求めていました。