現在の恋愛に集中できない

Aさんと好きな人の関係は良好で、月に一度ほどふたりきりで休日にランチを楽しみ、普段はLINEや電話での会話もでき、心の距離は順調に近づいている状態です。

彼からの好意を感じるとあたたかい感情が生まれるけれど、顔を出すのは「既婚者とホテルで情事を楽しんでいた自分」であり、その醜さが「お前にはこの人の愛情を受け取る価値などない」と伝えてくるのです。

「前に、彼と新婚の同期ついて話しているときに『不倫なんて絶対に嫌だよね』と普通の声で言われて、『もちろん』と答えたけどものすごく気が重くなりました。

やっていましたから、私は。もちろんなんて言える資格はないのですよね」

暗い顔でそう話すAさんは、そのときの衝撃が今も尾を引いており、彼との間に好意の伝わるやり取りが生まれると、喜びと同時に後ろめたさが湧いてくるそうです。

せっかく好きな人ができていい感じなのに、集中できないのは過去が責めてくるから。

自分から積極的に思いを伝えることがはばかられて、彼に申し訳ないと思う瞬間もたびたびあることに、悩んでいました。