中学生の頃からずる賢く生きていました(笑)
――「いい子」にやってくるのは赤いサンタクロース、「悪い子」のもとを訪れるのが黒いサンタクロースという設定が面白かったです。お2人は「いい子」という言葉にどんなことを感じますか。
渡邊 大志は好青年です。僕、この仕事を始めて4〜5年になりますけど、今まで出会ってきた中でいちばんの好青年。
中川 そう?(照) まあやっぱり子どものときからこの仕事をやってきたからね。
渡邊 そういうのってあるんだ?
中川 大人に囲まれて育ったので、どうしても「いい子」でいなきゃいけないっていう圧は勝手に感じていたと思う。周囲の顔色を窺うセンサーみたいなものが子どものときからものすごく発達に発達しまくってきたんで(笑)、体に自然と染み込んじゃってるんですよ。
その反面、そんな自分なんてクソくらえだと思う自分もいたし。もっと馬鹿で鈍感になれていたら楽なのかなと思う瞬間もあったりで。
渡邊 でも正直、いい顔していた方が生きやすいじゃないですか。僕は自分のことを嫌だなと思う人の数を極力減らす活動みたいなのを常にしてきた方かもしれないです。
全部が計算で動いてるっていうのをやりすぎて、もはや自分で計算せずともそういう行動が染みついてできるようになってるっていうのは僕にもあるかもしれません。それが自分の「いい子」でもあり、捉えようによってはいやらしい子でもありっていうのが、僕の自己分析です(笑)。
――逆に「悪い子」な部分もありますか。
中川 僕、田舎育ちなので、中学のときは同級生とかどんどんヤンチャになって悪いことばっかりしてたんですよ。でも僕はもうこの仕事をしていたし、芸能活動をする上で先生たちにいろいろ助けてもらったり融通を利かせてもらっていたんで、先生からは君はそういうことはしないよねっていう圧があって。
でも、僕は僕で年頃だし、ヤンチャやってる友達と遊びたいっていう気持ちもあって。そういう大人からの「いい子」でいてほしいっていうプレッシャーと、「悪い子」をやって楽しんでる友達とのはざまで、中学のときは揺れ動いていた思い出はありますね。
渡邊 中学校自体がヤンチャな学校だったんで、僕もそういう部分はありました。でもその中で先生からのポイント集めは欠かさないみたいな生徒でした。この先生をおさえておけば大丈夫、みたいな先生っているじゃないですか。何かやらかしたときに守ってくれる大人を味方につけとくみたいな策は当時すでにもう身につけてました。
無駄に信頼してもらっているせいで、何か問題が起きたときに、僕も当事者なのに、なぜか第三者の立場で先生から話を聞かれるみたいなことは普通にありました。そこは「悪い子」ですよね。
中川 学生時代の話を聞けば大体わかりますよね、その人がどういう人なのか。こういうタイプの人はいるんですよ。頭いいんだよね(笑)。
渡邊 狡猾にね。ずる賢く生きてきたんで(笑)。
中川 ずる賢いっすね(笑)。
――中川さんはそういうタイプではなかった?
中川 僕はそこまで計算っていう感じではなかったですけど。
渡邊 (じっと中川を見て)嘘ついてる目してるな〜。
中川 してないよ(笑)。でも圭祐くんみたいなタイプはいました、僕の友達にも。全員怒られてるのに1人だけ免れているっていう。
渡邊 そう。しれっとね(笑)。