単位が危ういときは、よく先生に頼み込んでました(笑)
――本作は「トナカイ」の実技試験が山場になりますが、お2人の試験に関する思い出を聞かせていただけますか。
中川 覚えてるのが、高校のときに歴史のテストがあって。僕はテストに関しては前もって準備するタイプではないので、一夜漬けが多いんですけど(笑)。役者やってる友達と2人で家に泊まり込んで、2人芝居の台本を書いて、年号とか人名とか、そういうのを全部セリフにして覚えるっていうのをやったことがあります(笑)。
渡邊 すごい!
中川 ものすごく長生きしてる2人っていう設定で。「あの頃はあんなことがありましたね」とか「あの人がものすごい嫌な性格でね」とか、そういう掛け合いをするんですよ。で、それを台詞として覚えるっていう。
渡邊 役者だね。結果はどうだったの?
中川 ものすごくいい点数を叩き出しました。なんだろうね。やり方が自分に合ってたのかもしれない(笑)。
渡邊 僕は決して勤勉な人間ではなかったので、いいお話が何もないんです。その証拠に、普通、大学4年生ってみんな就活があるから授業ってほとんど取らないじゃないですか。でも、僕はそれまでサボりっぱなしだったから、4年なのにフルコマ(1日中ずっと授業が入ってること)だったんです。
それにもかかわらず、1回も授業に出ていない科目があって。テストの前日に先生に「1回も授業出ていないんですけど、単位もらえますか」って聞きにいったんです。
中川 それもすごいね。
渡邊 その先生が1年生のときにお世話になった先生だったから、僕のことを覚えてくれていて。「ちゃんとテストに出たら単位をあげるよ」って言われたのに、テスト当日、寝坊した上にトラブルがあって、結局テストを受けられなかった。
中川 え。で、どうしたの?
渡邊 もう1回、先生のところに頼み込みに行った(笑)。そしたらレポートを書いたら単位をくれるっていう話になって。結局レポートを出して、よかったこれで卒業だって安心してたら、別のテストの点が悪すぎて結局単位が取れなかった。
中川 ダメじゃん(笑)。
渡邊 だから、また頼み込みですよ。「すみません、単位ください」ってヘコヘコしに行ったら、「僕、そういうのやってないから」って跳ね返されちゃって(笑)。
中川 いつもの手がきかなかったんだ(笑)。
渡邊 だから死ぬ気で頑張って追試を受けて、なんとか単位をもらえたんだけど。後々聞いた話によると、いちばんお世話になった先生が卒業できるように単位を取らせてくれたみたいで。持つべきものは縁だなと思いました。
中川 最後、いい話みたいにまとめたね(笑)。
渡邊 媚びへつらうがうまくて良かったなっていう。(中川にくっついて)これからも仲良くしような〜!(と、甘える)
中川 もちろん! 俺、そういうの、大好きだから(笑)。
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<作品情報>
『ブラックナイトパレード』
12月23日(金) 全国公開