ビターチョコレートが口の中にダイビング!「生ショコラ」
「生ショコラ(440円)」を噛んだ瞬間、やや苦味があるチョコレートが口の中に飛び出した。
ヴィーガンではチョコレートは使えないものだと思い込んでいたが、乳製品不使用のビターチョコレートなら使用できるそうだ。
甘すぎるチョコレートが苦手なこともあり、ビターチョコレートがよりおいしく感じられた。
「『生ショコラ』がよかった」とレジの女性に伝えたらおいしい食べ方を教えてくれた。
「電子レンジで30秒ほど温めてください。チョコレートがとけてよりおいしく召し上がれます」
ブリオッシュみたいな食感の「食パン」
約20種類焼いているパンの中にオーナーの了解なしに作ったパンがある。
「当初オーナーから『食パンはやらない』といわれていました。でも、パン屋にベーシックな食パンは欠かせません。勝手に食パンを作ることにしました」
パン職人の意地で開発したのが、フォカッチャの生地で作る「食パン(550円)」だ。
けれど、なぜフォカッチャの生地だったのか。
「別の形のフォカッチャはオーナーからOKが出てました。ふつうのフォカッチャでもよかったのですが、日常で食べられているのは食パンなので、フォカッチャの食パンにしたんです」
フォカッチャなので底に油がたまり、カリカリに焼き上がっているのがこの食パンの特徴。
「塩をふってあるので塩味もあり、モチモチ感もあるし、かなりおいしいです」
半分に切り、そのままでもトーストしてもいいし、オリーブオイルをつけてもおいしいそうだ。
「ジャムをぬってもいいし、サンドイッチにもあいます。パンが主張していないので、他の食材を受け入れやすいんです」
生地はモチモチ。底がサクサクパリパリで、ブリオッシュみたいな食感。
青柳シェフの力量なのだろうが、『テコールジャンティー』のヴィーガンパンの中にもふつうのパン好きが食べてもうまいパンがあった。
ヴィーガンパンであろうがなかろうが、うまいものはうまい。ヴィーガンパンを色目で見ず、うまいかどうかを自分の舌で判断すべきだ。
『Te cor gentil(テコールジャンティー)』
住所/東京都港区麻布十番2-18-8 グランルーブル 1階
電話番号/03-6809-3230
営業時間/10時~18時
定休日/不定期(インスタグラムを参照)