18人、仲は良いけれど……

――今回は18人のメンバーの中から、お三方にインタビューさせていただいているわけですが、3人はWARPs ROOTSの中ではどういう関係性なんですか?

REIA SEIYAとは出会って1年ぐらいですね。12人のメンバーのときから一緒にいるので。TSUBASAとはまだ半年ぐらい。TSUBASAはavexアカデミーにずっといたので。

TSUBASA SEIYAと僕は同い年で、話が弾むこともあるし、同じステージも多いですね。

SEIYA 確かに。

TSUBASA 接することが多いから、リハの休憩時間も一緒にいることが多いです。

REIA 最初は本当にバチバチだったよね。

TSUBASA ほんとバチバチ。

REIA そんなバチバチする気もないし、みんなで作り上げるものなので。心の中にライバル心があればいいなと思っているんですけど、最初は新メンバー全員「俺が一番だし」みたいな、オラオラだったんですよね(笑)。

SEIYA 新メンバーもだし、旧メンバーも最初は(笑)。接点がしっかりあったのは合宿でした。でもすぐに打ち解けたね。

TSUBASA お互い誤解がいっぱいあったから(笑)

――コミュニケーションとる中で打ち解けていったんですね。

REIA 人って人間性が分かってきて好きになりますからね。

――グループ全体ではいかがですか? 仲の良いメンバーや、プライベートでの思い出などお聞きしたいです。

REIA 大阪行ったとき。渋谷兄弟とKAITOくんで4人で。

SEIYA 嵐山デートしました。

――デート!

REIA しかも大事な大事なお休みで。ずっとお休みがなかったんですよ。それで3日間ぐらいだっけ。

SEIYA うん、そうそう。

REIA お休みあげるから、地元帰っていいよって言われて帰ったんですけど、大阪に行きたくて、案内してもらいました。

大阪で4人でデートして、夜に渋谷兄弟のファミリーとみんなでごはん食べた。

――どんなファミリーなんですか?

REIA 本当に温かいです。話聞いてるだけでも羨ましいですし、みんなが思う理想の家族って感じでした。

SEIYA 上げすぎでしょ(笑)

REIA ほんとに思ったんだって。

理想ですね。すごく恵まれてるな、と思うし。毎回1回のライブのために東京までわざわざ車で来てくれて。

――じゃあ今日も?

SEIYA はい。

REIA SEIYAから聞いたんですけど、SEIYAがまず東京に来て、お兄ちゃんがあとから来て、家族がガラッと環境も変わってるじゃないですか。

洗濯する量も変わった、ごはんを作る量も変わった、家が静かになって、お母さんが泣きながら洗濯したっていう話を聞いてあったかいなあ、って。

聞きながら本当に羨ましいなあ、と思いました。

SEIYA ありがとうございます。

――TSUBASAさんはいかがですか?

TSUBASA 僕はイイヅカソウマと一緒にいましたね。2人ともavexのアカデミー出身なんですよ。

1度、同じ選抜チームに選ばれたことをきっかけに仲良くなって、親も仲良くなって。

最初はお互いに若干距離を感じながら一緒にいたんですけど、1年経ったあたりからケンカもできるし、お互い言いたいこと言えるようにもなりました。

学校に親友がいるならわかるんですけど、同じ業界を目指す人間と、そういう関係になれたのはすごく大きいと思うんですよ。

どうしても上辺の付き合いだと、ダメ出しもしづらいじゃないですか。そういうのもお互いバシバシ言えるので、それはすごくありがたいです。

SEIYA いいね。

REIA うん。ただ、一番つらいのはどっちかがデビューして、どちらかができなかったときだよね。

TSUBASA そうならないように、めっちゃがんばる!というのはあります。

SEIYA みんな仲間ですけど、やっぱりライバルですから。本当にしみじみ感じますよね。

親への想いが力になっている

――そんな厳しい中で強い気持ちを保ち続ける秘訣はありますか?

REIA もうあれしかないでしょ。

SEIYA 親孝行。

REIA うん。

SEIYA 関西にいるときも、今まで習い事や送り迎えもしてもらって。

本当に感謝でしかないですし、形で返すしかないですし、絶対に落ちることはできない、デビューメンバーになる、という気持ちでずっといます。

REIA  3年前、高校2年生のときに韓国に行ってからずっと仕送りしてくれて、親孝行しなきゃ、という気持ちがあります。

あと、ずっと日本でやりたかったんですけど、日本から世界に行くグループがいまだになくて。日本人として、日本のグループで世界に行けるようになりたいという気持ちがあるからこそ、ずっと気持ちを保てているんだと思います。

その想いは、たとえ立場が変わったとしても持ち続けたいですね。

TSUBASA 僕も親孝行ですね。うちはシングルマザーなんですけど、ROOTSに入るまでは交通費とか、レッスン費も全部お母さんが出してくれていたんです。

歌を始めたのもダンスを始めたのも、きっかけを辿ると全部お母さんです。

僕が出ているライブやイベントは全部来てくれたり。それだけ愛してもらっているということが伝わるし、たくさん苦労かけてきた分、恩返し以上のことをしたいんです。

とにかく楽をさせてあげたい気持ちがすごく強いですね。

落ち込むことはあるんですけど、自分が今どういう立場で、どういう状態でここに通えているのか、それは親のおかげだ、と毎回考えて奮い立たせています。

SEIYA 親孝行しかないよね。

REIA 本当に。それしかない。

今後へ向けてのメッセージ

――最後に今後へ向けての意気込みをお1人ずつお願いします。

TSUBASA

TSUBASA 今後、絶対にデビュー組に入って、メインボーカルの座を自分のものにして自分の歌った楽曲だったりを歌声を聴いたファンの人、いろんな人たちにうまいと思ってもらえるのももちろん嬉しいんですけど、「もっと聴きたい」とか、「聴くと落ち着く」とかマインド的な部分で寄り添えるような歌手になりたいです。

SEIYA

SEIYA もちろんデビューメンバーに入るのはもちろんだし、僕はEXILEさんが好きで、かっこいいな、と思ってダンスをやり始めて、歌い初めて、今ここにいるので、僕もそんな夢を与えられるようなアーティストになりたいです。なります!

REIA

REIA 近い目標はDIGシーズン3シーズン4があって、来年一気に決まるんです。そこで優勝したいし、もうみんなからレジェンドって。

REIA ……っていう存在になりたいということが近い目標です。

大きい目標は世界で活躍できるアーティストとして活動したいですね。僕はこの業界に入って最初にこんな人みたいになりたいと思えたのがBTSさんなんです。

BTSさんみたいになりたいし、それぐらいの活躍できるアーティストになりたいなと思います。

大阪府出身。大学卒業後、フリーランスのライターとして執筆活動を開始。ゲームシナリオのほか、インタビュー、エッセイ、コラム記事などを執筆。たれ耳のうさぎと暮らしている。ライブと本があったら生きていける。