【ローソン】セブンとファミマの間をゆくような、優等生的な味わい

コストパフォーマンスに優れた価格設定も◎

 最後にローソンのおでんをチェックしましょう。今回購入したラインナップは以下の通りです。

■ローソンのおでん
「つゆしみたまご」97円(税別)
「つゆしみ大根」97円(税別)
「焼ちくわ」97円(税別)
「はんぺん」97円(税別)
「国産もち米使用餅入巾着」117円(税別)

ローソン「国産もち米使用餅入巾着」117円(税別)
ローソン「つゆしみ大根」97円(税別)

コンビニおでん界の中で最安となる100円を切ったネタを数多く用意していることと、今年の秋口には、「70円セール」なども実施した点から、コストパフォーマンスの良さを売りにしていることがわかります。

これで味が劣るのなら「安かろう悪かろう」ということになりますが、それだけで終わらせないのがローソンの素晴らしいところ。

特に出汁はセブン-イレブンとファミリーマートの中間をゆくような印象で、極めて優等生的な味わい。

この安定した出汁に合わせていただくおでんネタもセブン-イレブン、ファミリーマートと比べても全く遜色のないことに加え、特に「国産もち米使用餅入巾着」のもち米の味わいは、むしろ他社より抜きん出ているようにも思いました。

大根はコンビニ3社の中で最も薄めではありますが、この点を除けば、実は最もオススメできるのがローソンのおでんではないかと思うほどでした。

味わい優先ならセブン、濃いめが好きならファミマ、コスパならローソン

3社とも甲乙つけがたい一方、コスパ最強のローソンが一番のオススメ!

この時期、無性に恋しくなるコンビニのおでんを食べ比べします

 ここまで、コンビニ各社のおでんを食べ比べしましたが、特に練り物系はどのおでんも酷似しており、目をつぶって食べたら、どのおでんがどのコンビニのものなのかわからなくなってしまうように感じました。

本文では触れなかったはんぺんなどは、3社ともに丸いフワフワのもので、公式発表はされていませんが、同じメーカーが作っているようにさえ感じた次第です。

そんな中で、特に各社の個性を感じられたのは、「出汁」「大根などのカットの大きさ」「コストパフォーマンス」でした。

出汁の滋味深い味わいと大根のカットの大きさなら、セブン-イレブンがダントツでしたが、さまざまなネタを購入した際のトータルでは高めについてしまう難点もありました。

また、濃いめの味付けが好きならファミリーマートがオススメで、コストパフォーマンス優先ならローソンがオススメでした。

このように非常に甲乙つけがたいコンビニおでんでしたが、どれか一つ選べと言われれば、ローソンになります。

コストパーフォマンスを実現している一方で、味わいも安定感があり、特に冒頭でも触れた、コロナ禍におけるコンビニおでん低迷期」にあって、積極的に展開している点もありがたく、今後はローソンのおでんを積極的に買いたいと思った次第です。

さて、あなたはどのコンビニのおでんが気になりましたでしょうか。あなた好みのおでんを見つけて、寒い冬をおでんで乗り越えてくださいね!

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。HP