3 抜け毛対策には漢方薬もおすすめ
抜け毛の原因には、紫外線や直射日光によるダメージ、頭皮や髪への血流不足、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足、加齢などが考えられます。
抜け毛を根本から改善するには、
・血流をよくして頭皮や髪に栄養を届け、毛を作る細胞を活性化させる
・冷えや加齢によるホルモンバランスの乱れを改善し、抜け毛を予防する
・自律神経を整え、ストレスを緩和したり睡眠の質を改善したりする
などの働きがある生薬を含む漢方薬を選びます。
髪や頭皮を根本から改善する漢方薬は、抜け毛だけでなく、薄毛などにもアプローチすることができます。
抜け毛対策におすすめの漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
疲れやすく、冷え症で、貧血傾向のある人に向いています。血(栄養と潤い)を補うことで、血流を促進したり、からだを温めたりする働きがあります。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
疲れやすく、肩がこり、気分の落ち込みやイライラなど精神不安がある人におすすめです。血(栄養と潤い)と気(エネルギー)の巡りを促すことで、自律神経を整える働きがあります。
漢方薬は、内側から体質を改善することで、抜け毛の予防につなげることができます。しかし、抜け毛の原因は人によって異なり、血や気など不足している原因に合わせた対応が大切です。
漢方薬を選ぶときに重要なのは、その人の状態や体質に合っているか、ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
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4 ひどい抜け毛は医師に相談もおすすめ
抜け毛の予防のためには、生活習慣の見直しや、食生活の改善などが基本です。
しかし、1日に100本以上毛が抜ける、少し触るだけで何本も抜ける、地肌が見えるなど加齢とは別に薄毛や抜け毛が気になる場合は、病的な可能性もあります。
また、壮年性脱毛症(AGA)では、頭皮環境の改善や、育毛剤などの医薬品が必要となることもあります。
円形脱毛症や薬剤性脱毛症、休止期脱毛症など、セルフケアでは対応できないものが原因となっている場合もあるため、ひどい抜け毛は早めに医師に相談しましょう。
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抜け毛がおこる原因はさまざまであり、原因に応じた対策が必要となります。日常的にケアする場合は、外側からも内側からもアプローチすることが大切です。
頭皮を清潔に保ち、マッサージなどで頭皮環境を整えることも大切ですが、同時にストレス過多や睡眠不足などにも注意が必要です。
美しさを維持するためには、心もからだも健康であることを意識しましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
相田 彩(あいだ あや)
昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院・精神科専門病院・調剤薬局の現場で漢方薬が使用される症例を多く経験。
医薬品での治療だけではなく、体質や症状に適した漢方薬を活用し根本改善を目指すことの重要性を実感する。
現在は、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でサポートを行っている。