トマト
トマトの赤い色素成分「リコピン」には強い抗酸化作用があり、認知障害を改善させる効果があります。
また、老化予防に効果的なβ‐カロテンやビタミンC・Eも豊富。トマトのうま味成分であるグルタミン酸は、脳に多く分布している栄養素で、神経の伝達に関わっています。
なお、トマトはオリーブオイルと一緒に食べると吸収率がアップ。トマトとモッツァレラチーズにオリーブオイルを合わせてカプレーゼにしたり、ドレッシングにオリーブオイルを加えたりして、一緒に摂るようにしましょう。
サーモン
昔から「魚を食べると頭が良くなる」といわれていますよね。お寿司のネタで大人気のサーモンには、脳機能を向上させる栄養素が豊富。
サーモンに含まれている「DHA」は記憶力や思考力を高める効果があり、「EPA」は血流を促し脳を活性化させる働きがあります。さらに老化を予防するビタミンも豊富なので、脳の炎症を抑えてくれます。
サーモンのいいところは、生で食べられること。DHAやEPAは酸化しやすく、調理すると流れ出てしまいます。加熱するとまったく無くなってしまうわけではありませんが、できるだけお刺身やお寿司など、加熱せずに食べるようにしましょう。
くるみ
くるみには脳機能を活性化させる「α‐リノレン酸」という油が豊富に含まれています。
さらにくるみには、細胞の錆びを予防する抗酸化物質や炎症を抑える抗炎症物質も豊富。脳細胞の死滅を防ぐ効果があります。実際にアメリカの研究では、くるみを普段からよく食べる人は、認知テストの点数が高かったという報告もあります。
1日7粒程度のくるみをおやつ代わりやお酒のおつまみとして食べるようにしましょう。また、サラダにトッピングするのもおすすめです。
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認知症の原因はまだ明らかになっていませんが、食生活や運動習慣、睡眠などを改善することで、ある程度予防できるといわれています。そんな中もっとも身近で取り入れやすいのが食生活です。
今回ご紹介した食材を取り入れて、認知症を予防しましょう。