”頑固おやじが作る市場のぶっかけ飯”というコンセプトのもとで誕生した、進化系肉めし専門店「肉めし 岡もと」。
この暑い中でも飛び回るサラリーマンを中心に、その味に魅了された多くの人たちにアツい支持を受け、連日客足が途絶えない人気ぶりを見せています。
しかし、食べたことがない人にとっては、牛丼でもカツ丼でも親子丼でもない、「肉めし 岡もと」による「新しい肉丼」の味が想像できないものでもあります。
ここでは人気急上昇中の「肉めし 岡もと」のストーリーを紹介しながら、肝心のその味を実食しレビューします。
新橋の超人気肉丼専門店がルーツだった
まず、「肉めし 岡もと」のストーリーから紹介しましょう。
2014年、サラリーマンの聖地・新橋に「岡むら屋」といった肉丼専門店がオープンしました。明治時代の牛鍋をヒントにした丼で、最盛期は都内に5店舗近く展開。多くのガッツリ系食を求める人々に支持を受けましたが、コロナ禍の最中に全店舗が閉店。
「『岡むら屋』の味は幻になった」と、惜しむ常連が多かったようですが、2022年8月、あの「岡むら屋」が「岡もと」に屋号を変えて復活。それこそがこの「肉めし 岡もと」というわけです。
「岡むら屋」時代から継承された、大きな鍋でこだわりの割り下、秘伝のかえしで煮込まれる肉と豆腐は、従来の「岡むら屋」ファンだけでなく、新たなファンをも獲得し伝説を再び更新し始めたというわけです。
「肉めし 岡もと」の基本となる4つの「肉めし」
「肉めし 岡もと」は以下の4種類の「肉めし」が基本メニューになります。
「肉めし」759円(税込)
「肉玉めし」869円(税込)
「特肉めし煮玉子/煮大根」979円(税込)
「牛すき肉めし」979円(税込)/(頭ノ大)1,199円(税込)
これらに追加でトッピングすることができるほか、また、定食などにも変更が可能です。「肉めし」をさらに美味しくする「生姜玉ねぎ」「特製辛味ダレ」は無料で、これを使って味変を楽しむ人も多いとのことです。
なんとも食欲がそそられますが、今回はこのどんぶりを3種実食してみたいと思います。
丼の縁に垂れ下がった牛すきをすくいながらカッ喰らう!
まずは、「牛すき肉めし」からいただきましょう。
まず目を引かれるのがそのビジュアル。もはや丼が見えなくなるほど四方を肉が覆っています。そして、肉の上には、ネギと黄身がのっていてご飯も見えません。
このビジュアルを前に「どこからいただくべきか」と悩む筆者でしたが、臆することなく1枚の肉をすくい、隠れていたご飯と一緒にカッ喰らうことにしました。
実際に口にしてみると、見た目よりも意外とあっさりしており、そして噛み締めるほどに丁寧な調理を感じる出来栄え。
ネギがアクセントとなり、そして、黄身のまろやかさが全体を包み込み、肉の美味しさを引き立ててくれているような印象を受けました。
もちろんご飯との相性抜群。肉と一緒にご飯がガンガン進む一品でした。