2:「勉強しなさい」「早く寝て」などの命令
干渉と同じく、命令も嫌うのが思春期の子ども。特に命令口調での指示は思春期でなくても反発する子どもは多いですよね。
命令はよくないと思いつつも、あまりに言うことをきかないとつい「早く~しなさい!」「だから~って言ったでしょ!」なんて強めに言ってしまうこともあるのではないでしょうか。
「だんだん寝るのが遅くなってきているので、最初は『もう○時だよ』『そろそろ寝たら?』と優しく伝えているのですが無視されるので、イラッとしてつい『早く寝なさい!』とか『いい加減にして!』と怒鳴ってしまいます。でも効果はあまりありません…」(小5女子のママ)
親としては子供の規則正しい生活のため、何時に食事、何時までにお風呂、何時までに寝る、などを小さい頃から計算して動いていますよね。そのために、子供が時間通りに動いてくれないと生活リズムの乱れが気になっていろいろと口だししたくなってしまうのだと思います。
ですが、思春期の子どもは親からの干渉を嫌うもの。一方的に命令しても反発を招くだけなので、「○○してくれたら助かるな」とお願いベースで伝えたり、「○時までに寝たほうが明日辛くないよ」など、それを早めにやることのメリットを伝えたりして、あとは本人の自主性に任せましょう。
例えうまくいかなくても、経験で本人が自ら学ぶ機会を得ることも大切です。
3:良かれと思っての「こうした方がいいよ」というアドバイス
大人は自分のこれまでの経験から、子どものやることの見通しが子ども自身よりたつことが多いので、「こうしたほうがうまくいくんじゃない?」と口を出したくなってしまいますよね。
でも、これも子どもからしたら干渉されていると感じ、自立心を削がれてしまいます。
「娘は工作が好きなんですが、手先はそんなに器用ではないので、いつも見守りながらつい口を出してしまい、ウザがられます。『こうするとうまくいくよ』という善意のつもりでしたが、何度か言ったら『うるさい! ママは黙ってて!』とキレられてしまいました」(小4女子のママ)
子どもがやることが最初からうまくいくことは少ないでしょう。共感ベースで見守り、意見を押し付けずに「困ったら声をかけてね」というスタンスでいるほうが、いざというときに頼ってくれそうです。