4:「宿題やってないでしょ」「その服ちょっと変じゃない?」など否定的なことを言う
肯定的な声かけをすることは、子育てにおいて大切だとされていますよね。でも子どもが反抗的な態度をとったり、やるべきことをやっていなかったりすると、「なんで○○できないの!」「まだ○○をやってないじゃない」などとつい否定的な言い方をしてしまうことも。
「『○時までに宿題終わらせとけって言ったでしょ! なんでいつもやってないの!』と爆発してしまったとき『もう終わってるけど』と言われて気まずい思いを…。何度言っても宿題をやらないことが日常茶飯事だったので、決めつけてしまっていたのかも。
子どもを全然信用していないことが子ども自身に伝わってしまったことに気づき反省したので、それ以来宿題のことは夕飯前に確認の声かけをするくらいで口出ししていません」(中一男子のママ)
「小さい頃から着る服にこだわりのある子でしたが、ますます加速して個性的なファッションを楽しんでいます。ただ私の趣味とは全然違うので、つい『その組み合わせ合ってるの?』『なんか変じゃない?』と軽い気持ちで言ったら『お母さんにはどうせわからない!』と怒られてしまいました」(小6女子のママ)
決めつけや否定的な物言いが、子どもの自尊心を傷つけてしまうことも。こちらも人間なので、反抗的な態度をとられるとムッとしたり強い言葉をぶつけたくなってしまうものですが、できるだけ共感的で肯定的な態度を心がけてみましょう。
5:「今の子はこういうのが好きなんでしょ?」など流行りの曲や人について聞く
子どもがあまり自分のことを話してくれないとき、できるだけ寄り添って言葉を引き出そうと子どもの好みを探ることもありますよね。でも、やり方を一歩間違えると溝が深まってしまうこともあるようです。
「共通の話題になるかと思い子どもの好きなゲームについて聞いてみたんですが、こちらがまったくわかっていないために逆にイラつかれて『わかってないくせに話しかけないで』と冷たく言われました」(中2男子のママ)
好きなものの話なら積極的にしてくれるかと思いきや、こちらの熱が低すぎると「どうせ興味ないんでしょ」と心を閉ざされてしまうことも。
子どもの好きなものや、子ども世代の流行りの曲や人について聞いて会話を引き出す作戦なら、こちらも事前にある程度調べたりして興味があることを前提に聞かないと、見透かされてしまうようです。
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大人の階段をのぼり始める思春期。大人のように尊重しつつ、口を出し過ぎずに適切な声かけをしながら、大人になっていく我が子の手助けができたらいいですね。