産後うつの原因は?

内向的で真面目な人がかかると想像する人が多いかもしれませんが、実際はどんな人でも産後うつにかかる可能性があると言われています。

メンタル不調の経験がある人、周囲のサポートが乏しい人、多忙や離婚などでストレスが強い人は特にリスクが高いと言われていますが、元気で明るくて環境に恵まれている人でもなることがあります。また、統計的には初産の人のほうが多いですが、第2子以降になる人もいます。もちろん、その逆も。

原因ははっきりとはわかっていませんが、おそらく「産後のホルモンバランスの急激な変化」と「脳の炎症」ではないか、と考えられています。

妊娠中、赤ちゃんを育むために増加した女性ホルモンは、産後急激に減少し、しばらくはほとんどゼロになるそう。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの働きが弱まるため、意欲がわかず、ポジティブな気持ちになりにくくなります。

そして産後は赤ちゃんの授乳やおむつ交換といったお世話で細切れ睡眠になるため、脳に炎症を起こしやすい状態。睡眠は体を休めるためだけでなく、脳の機能を保つためにも重要な役割を果たしています。細切れ睡眠で脳に炎症が起きると、うつの引き金になる可能性があります。

また、産後の疲れだけでなく、出産自体も脳に炎症を起こす可能性があると言われています。

ほかにもいろいろな仮説が立てられていますが、気の持ち方や性格の問題ではなく、自分ではどうにもならないことが多いのだそうです。

マタニティブルーとの違い

​マンガでわかる!産後うつ?と思ったら読む本

出産したあと、気持ちが落ち込んだり、涙もろくなったりする「マタニティブルー」。出産でダメージを受けた体が回復しないうちに赤ちゃんのお世話が始まり、疲労とプレッシャーでイライラして家族にあたったり、悲しくもないのに涙が出たり……。

経験した方も多いかもしれませんが、それもそのはず「マタニティブルー」の症状は2~3人に1人という高い割合で起こるそう。

ただし、この症状は数日~10日くらい自然におさまります。産後すぐの一時的なメンタルの不調を「マタニティブルー」と呼びます。

産後うつはマタニティブルーに比べて症状が重く、数日や10日間ではおさまらず長く続きます。ただ様子を見ていてもよくならず、治療が必要なことがある病気です。

ただしマタニティブルーから産後うつに移行することもあるため、注意が必要です。